ラジオが好きである。
在宅中、本棚の上に据えたラジオはほぼつけっ放しの状態である。
テレビとは縁のない生活を始めてから6年ほど経つが、ラジオの愛用は終生続きそうである。
別の作業を進めながら聴けるのが、ラジオの最大利点である。
不思議な現象だが、ラジオから得た情報は忘れ難い。
ラジオ情報は記憶の保存期間が長いのである。
それらが文章を綴る際に結構役に立っている。
意外なゲストが登場し、興味深いエピソードを披露してくれるのもラジオの魅力のひとつだろう。
極端に言うと、ラジオは「話をするか」「音楽を流すか」の二つしかない。
映像に頼れない分、話術の巧みさと知識&経験の埋蔵量が勝負の鍵となる。
ラジオはタレントさんの力量を測定するモノサシにも成り得る。
喋りだけで放送時間を埋める為には、相応の技能が要求されるからだ。
本人は自覚していないのだろうが、アマチュア以下の方も時々おられる。
「オレは小説読まねえから」などと、誇らしげに宣言されている人もいる。
その程度の感覚や感性だから、話がツマラナイという事に早く気づいて欲しいものである。
今使っているラジオにはテレビ放送を捉える機能も備えており、音声の鮮明度に関してはラジオ放送より上である。
地デジが本格化すると、この能力は無効になってしまうのだが「その日」が来るまで使い続ける事になるだろう。
ニュースやトーク番組なら大体の内容は把握出来る。
無理矢理ドラマを聴くという選択もある。
音声劇―ラジオドラマを聴くような感覚である。
登場人物の会話を追っていると、脳内に役者の顔と場面光景が浮かんでくる。
当然実際の映像とは全く異なっているだろうが、想像力の刺激ぐらいにはなる。
携帯用ラジオを買おうと目論んでいるのだが、値段的にはどれぐらいするのだろうか。そろそろ電気屋さんに偵察に赴かなくてはならない。
行き帰りの通勤電車の中で使おうと考えている。
読書が通勤時間の主たる過ごし方である事に変わりはない。しかし、活字好きにも音の世界に浸りたい時があるものだ。
以前「500円ぐらいのラジオ」を買った事があるが、すぐに壊れてしまった。
やはり、ある程度投資しないと、良い品物は入手出来ない。
心配なのは音漏れ問題である。
これまで携帯ラジオの購入を躊躇わせた原因はそれであった。
バカの仲間入りは極力避けたいからである。
安物のイヤーフォンを使っているからか、公共意識が崩壊しているからかは知らないが、電車内で大音響を撒き散らす奴が最近増殖している。
明らかな迷惑行為であり、どういう訳か、アホ面が多い。
自戒自重を促す車内放送が入る事もあるが、連中の耳は大音量で塞がっているから、ほとんど意味がない。
かと言って、直接正すほどの度胸もない。
無神経な人間には何を言ってもムダという諦めの気持ちもある。防御策としては、その車両から隣りの車両に移動するか、耳栓を嵌める事ぐらいか。
被害を受けるのも嫌だが、与える側(加害者)に回るのはもっと嫌である。
それなら、従来通り、大人しく本を読んでいた方が無難かなと思ったりもする。