皆様今晩は、又はお早うございます。
8月中に何回か更新したかったのですが、暑さと仕事疲れにかまけているうちに9月になってしまいました(未完成の記事があるのです)。

…さて、前回ATSF(アッチソン・トペカ・サンタフェ鉄道/以下サンタフェ鉄道)の看板列車
「Super-Chief」セットを紹介致しました。
今回はほとんど2階建て客車・全席座席車で構成された、前述の全車個室寝台列車「Super-Chief」と好対象な列車セットを入手しました。
拙い紹介ですが、ご笑覧ください。

「El-Capitan(エル・キャピタン)」基本+増結セット

その中身
…「El-Capitan」はシカゴからロサンゼルスまでを結ぶ、全席座席車の低料金で利用出来る大陸横断列車として、1938(昭和13)年にデビューしました。
列車名は沿線にあるヨセミテ国立公園(カリフォルニア州)内の大岩「El-Capitan(エル・キャピタン/スペイン語で岩の族長の意)」に由来します(前の記事で“隊長”と書いちゃったorz)。
運行当初は1階建ての流線形の荷物・乗務員休憩室車+座席車+食堂車+ラウンジ車+座席・展望車で構成され、週1往復でした。
1947(昭和22)年から隔日運行、翌年から毎日運行と増発されました。
1954(昭和29)年からフル・ドーム車「ビッグ・ドーム」が連結されました。
今回のセットは1956(昭和31)年に導入された、2階建て座席車+食堂車+ラウンジ車の編成になります。
(翌年からは航空機の台頭による旅客減少の為、閑散期は前述の「Super-Chief」との併結となりました。機関車+El-Capitan編成+Super-Chief編成の順番になります)

StorageMailCar(護送郵便車)
その日ごとに用途が異なり、荷物車として使われる事もあります。
もう1輛が増結されます。

Baggage-dormitory(荷物・乗務員休憩室車/以下、ドミトリー)
大陸横断列車には必要な車輛です。
奥の屋根が盛り上がっているのは後続の車輛に合わせる為です。

StepdownCoach(68Seat)
…座席車(68席)ですが、ドミトリー側と後続側と通路の高さが違います。
最後尾にもう1輛います。

ドミトリー側
不鮮明ですみません、こちらは1階に通路が有ります。

後続側
通路はこちら側から2階になります。

ドミトリーと連結

Coach(座席車/72席)
1階部分は入口と荷物置場、2階部分は72席の座席車になります。
増結車を入れると5輛が連結されました。
…座席車と申しましても、当時の旅客機のファーストクラス位の余裕があったそうですが、それでもロサンゼルスからシカゴまで、と言うと腰が痛くなります(大垣から東京まで、とは勝手が違います)。


食堂車①
食堂車②
Coachの2輛目に連結されます。
調理室は1階部分に有ります(エレベーターで料理を上げていたのでしょうね?)。

ラウンジ車
食堂車の次に連結されます。
窓が大きめに開けられています。
ラウンジ車から座席車が3輛連結され…

…再び「StepDownCoach」が最後尾を勤めます。今までの列車と異なり、展望車ではありません。

最後尾のテールマーク
…写りが良くないので…

ケースから転写。
…この「El-Capitan」の客車は後のアムトラックに受け継がれ、更に今日の「SuperLinear」客車の原点になりました。

…ここまで拙い解説を読んで頂き有難うございました。
雨が多くなり、台風の情報を耳にする様になりました。
では又。