以前、名取市の舌状台地について書いたことがありますが…
今回は青葉山について~
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下の赤いラインが名取の舌状台地で上が青葉山を含む舌状台地。
北側の愛子(あやし)盆地と南側の秋保(あきう)盆地に挟まれ、舌のような形で奥羽山脈から東へと伸びています。
この舌状台地、詳しく見ると大きく二つに分かれます。
南北に流れる広瀬川の支流によって深い谷が刻まれ、東側が青葉山丘陵(赤いライン)、西側が蕃山(ばんざん)丘陵(青いライン)と呼ばれています。
青葉山は仙台市中心部に最も近い山
「山」とはいっても特定の1つの山の名称ではなく、この丘陵全体を表しています。
この丘陵の中にも深い渓谷が形成されており、伊達政宗はその地形をうまく利用して青葉城を築きました。
現在ではその南側を中心に宅地開発が進み、地図上ではその境界線が確認しづらいほど。
一方、西側の蕃山丘陵。
蕃とは「しげる」という意味。
上記の地図のオレンジの部分、折立、錦ヶ丘、茂庭台の団地が形成されたものの、その他はその名のとおり深く濃い緑が茂っています
しかし、特別天然記念物で絶滅危惧種に指定されているオオタカの営巣地が確認されたため、開発にはブレーキがかかったとのこと。
蕃山の緑はその恩恵の賜物だったんですね。
青葉山丘陵の最高点は202m、蕃山丘陵も350~370m程度と手頃なので、いずれ散策してみたいと思っている今日この頃なのでした