痛い、痛い、痛い。
不味い、不味い、不味い。
すぐに、コロコロ転がすのはやめた。
ただただ、溶けきるのをじっと待つこと30分。
「ガム食べる?」
「えぇ。」
「はい。若林は?」
「・・・」
「そ。じゃあ私打ち合わせに行って来るから。」
「行ってらっしゃい。」
「・・・」
いらないって首振って、
軽く顔見て会釈する程度でも許されるくらいの、
俺と、マネージャーと、春日の、信頼関係。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
ぷぅ、しゅぼん。
フーセンガムだったのか、と、
春日のうざい口遊びが視界の端に映る。
明らかに、ほら見てみなさいよ、っつー視線を感じるけど、
当然、無視。
「・・・春日が思うに、」
お、なんだよ、話くらいなら聞いてやるよ?
と、顔向けてやったら、
「春日の肺活量をもってすれば、フーセンガム膨らまし世界記録を
どかん!と塗り替えられるはずなのですよ。」
だなんて、クソ真面目な面して言いやがるもんだから、
くふっと笑いが込み上げて、喉に引っ掛かった。
いってぇ。
つうか、んなちっさいフーセンでも割れてるくせに
言うことデケーよ、でもお前のそーゆーとこ好きだわ俺。
「・・・若、何か口入れてる?」
肯定の意味で頷いて、
春日にしては鋭いじゃん
と珍しく内心で誉めてやったら、
「ん、んんっ?!」
何?なんでがっつかれてんの?俺。
春日の手がでかい故に、俺の頬から耳から後頭部にかけて
ガシッと10本の指が両側から挟み込んで、
なおかつ春日の都合のいいように上を向かされる。
「ふぁ、」
ああ、そうか、コイツ・・・
いつもと違う、舌の絡み方。
てめぇ、目的は俺じゃなくて、俺の口ん中のもんだな?
飴玉横取りして、甘し!とか言っちゃうつもりなんだろばーか。
「んふっ」
ご親切にも奴の唇の向こうに舌突っ込んで、
だいぶ薄っぺらくなった俺の口ん中のもんを押し込んでやったら、
何が嬉しいのか、目ぇ細めてニッコニコともぐもぐし始めた。
あーあ、ガムと混ぜちゃったよ。ホントばかだなぁ、お前。
「・・・?」
何回かもぐもぐして、気付いたらしい。
1回止まって、2回もぐもぐして、
みるみる苦々しくなる奴の表情が楽しい。
「若さん・・・」
わざとらしく、ん?って首傾げてみせる。
「これ、トローチでしょ?」
んふふっ、大正解。
「喉、痛かったの?」
うん。
「薬は飲んだ?」
やだ、いらない。
「仕事は?」
大丈夫だって、ナメんなよこのやろー。
「(か・す・が)」
「なぁに?」
「(く・す・り)」
「薬?欲しいの?」
お前のがね。
口パクで伝えきれずに、俺からキッス。
まだ喉は痛ぇけど、春日とのキスは
喉の痛みからくる俺のご機嫌ななめを治すおくすりな訳で。
とりあえず、ガム&トローチのミックス味が
あまりにも残念すぎてたもんだから、
んでれっと破顔してた奴の額を一発叩いて笑ってやった。
(数時間後、喉飴ジュースだなんてふざけたもんを飲まされて、
マジ殴りを食らわせることになるなんて知らずに、
ただそれでも俺は幸せ感じちゃったりしている訳です。)
『この間、オードリーさんと共演させてもらった番組、
昨夜放送していましたね。若林さんは見ました?
(あ、お忙しいからまだかな?)私はバッチリ録画しました!
若林さんと一緒ですっごく楽しくて、面白かったので、』
「・・・バカらし」
読む気も失せて、楽屋に戻るなり新着メールを確認したケータイを
カバンの中に放り込む。
それで気を引くメールテクのつもりか
何だか知らないけど、煩わしくって仕方ない。
いっそのこと、着拒にしてしまおうか。
との思いが過ったところへ、一足遅く楽屋に戻ってきた春日が、
「あんたねぇ、テレビであーゆうことするんじゃないよ。」
って、歩みが遅ぇのはキャラだけじゃねーの、お前。
てゆうか、ムカつく。
「あーゆうことってなんだよ。」
「・・・聞くかね、それ。」
俺のイライラボルテージ、上がり始めてんの、わかるだろテメー。
若ちゃんの沸点低いって、テメーが一番よぉく知ってんだろ。
なぁ、それでも言う?言っちゃうの?お前。
「いくら今猛アタックされててウザったいからって、
あんな形で、遠回しに傷付けることないでしょうが。」
うん、今は恋愛してる暇ないし、君のこと好きにもなれないしって
結構ストレートに断ってんのに、諦めの悪ぃバカな女が、
たまたま一人暮らしで猫を飼ってるってだけ、そんだけの理由で、
『一人暮らしで猫を飼っている子と付き合うと、
別れ際こじれる法則』だなんて大ウソ、テレビで吐いた。
「テメーにはカンケーねぇだろ。」
「関係なくはないでしょうが。だいたいねぇ、一人暮らしで
猫を飼っている女子なんて五万といるんだから、
別れ際こじれるなんて法則出しちゃったら、
まぁ若林くんの個人的法則だろうと物議を醸しますよ、世間は。」
「ふふ、俺にそんな影響力ねぇよ。」
説教かと思ったら、やっぱりポンコツだなコイツ。
つい楽しくなっちまって笑ったら、つられたのかコイツも
ニマニマするもんだから、気持ち悪いよ、って一発。お約束的な。
「しかし春日が思うに、若林くんの法則も一理ありますな。」
「お?なんだよ、言ってみろよ。」
「よろしい、お話致しましょう。」
「キャラがキモいんですけど春日さぁん。」
「ふはははは、嬉しいねぇ。」
「ふふ、話進めろや。」
もう一発入れて、もうすっかり俺のテンションは上機嫌。
「お宅さんの法則の想定は家猫でしょう?」
「ん?まぁ、家猫だろ、フツー。」
「春日には放し飼いの猫がおりますよ。」
「は?いや、意味がわかんねーんだけど。」
放し飼い?野良猫の餌付けの間違いじゃなくて?
ケチでドケチな春日のクセして、野良猫にパンの耳でもやるの?
いや、そもそも猫ってパンの耳食えんの?
「あ、実家の猫の話?」
「いや・・・奴らは実家の家猫ですよ。それとは別に、ね、
春日にはとっておきの子猫ちゃんがおりましてね、ふふ。」
子猫?
「子猫放し飼いにしてんの?お前。」
「あー、子猫みたいにかわゆしとゆーことで、実際には、えぇと、
まぁとにかく聞きなさいよ。家猫の飼い主は寂しがり屋かも
しれませんが、春日は平気でしてね、」
「だから放し飼いなんじゃねーの?かわいー子猫でも。」
「これがなかなかの天邪鬼でございましてね、一戸建てを建てたら
春日の家猫にしてやろうとは思っている訳ですよ。」
「猫にとっちゃメーワクな話だろそれ。」
「ふふふ、手厳しいねぇ。」
「喜んでんじゃねーか。何お前、餌やってんの?猫に。」
「食べ物はそうねぇ・・・滅多にやらないね。」
「ふふっ、それぜってー猫はお前のこと認識してねーだろ。」
「飼い主だと認識しているだろうと言ったらウソになるね。」
「ふふ、どんな猫だよ。」
「茶色のちょっとクセっ気のある、まぁふわふわの毛で、」
「おー」
「起きているときは多少扱いが難しい性格なんですけどもね、」
「気性が荒い猫なんだな。」
「春日に爪を立てるときもございますが、」
「そりゃ猫だもん、引っ掻くだろ。」
「まぁそれ以上に、もー顔が最高にかわゆしぃ!な訳ですよ。」
「ふーん」
「寝顔なんかたまりませんなぁ。起きたときの寝癖も」
「寝癖あんの?」
「最近はお見掛けしませんなぁ。」
「へー、初耳だわそれ。」
「たまぁに甘えられると天にも昇る思いでして。」
「ああ、それわかるわ、うん。」
「もちゃっとした声も、夜のなき声も春日を虜にしますしね。」
「夜?」
「人が少ないとこと、揺れるものが好きなようでして、」
「、え?」
「中肉中背なもう春日好みのお身体で、」
「ちょ、春日、」
「昔っから人見知りでネガティブで守ってあげたくなりますし、」
「春日!」
「喧しいねぇ。いいところなんだから最後まで聞きなさいよ。」
「その猫さぁ、ザーサイが好きで眼鏡掛けてる訳?」
「ぬふふふふ」
胸張りながら肩揺らしてぐふぐふ笑ってやがるコイツに、
気持ち悪ぃんだよ、って、普段でも漫才でもツッコミ入れるべき
ところなのに、俺に出来たことは、急激に乾きを訴えた喉に、
カラカラになった口内の僅かな唾液を飲み込むことくらいで。
知れたも同然のバ春日の回答を予測する思考回路が
シャットダウンされて、俺の頭ん中にはどくどくと、
心臓が苦し気に脈打ってんのがやけに長く響いた。
「ご名トゥース!」
「っ!!」
バッチン!!って、テレビ用の罰ゲームかってくらい、
乾いた痛々しい派手な音が一瞬起きて、起きた後、
あれ、俺何してんだろ、春日を今何でどうやってなんで
叩いたんだろ、いや殴ったのかな、あれ?
って、軽く?結構?パニック。さすがの若ちゃんも混乱ですよ。
「てか嬉しそーにしてんじゃねぇよ!」
「ドMかーすが、春日。」
「クソつまんねぇ!」
「照れ隠し怒りの若もかわゆし。」
「なっ、照れ隠しじゃ――!!」
一瞬ていうか、瞬間移動?
クソ、こういうときだけ動きめちゃくちゃ速いってムカつく。
バカでけー胸と両腕で、ちゃっかり俺の反抗すら抱き込みやがって、
おかげでこっちは鳩尾辺りからつむじにカッと熱が走って、
ぐぅの音もでねぇ。早くぎゅってしろコラ、と期待しちまう。
あークソ、メチャクチャ恥ずかしい。
「子猫ばやし、かわゆし。」
「・・・うるせーよ、バカ。」
右手だけ伸ばしてピンクベストの後ろの裾引っ張って、
ぎゅっとされて、もっと欲しいから背中に両腕回して
ぎゅっとしたら、ぎゅーってされて、満足。
三十路のおっさんらが何してんだって、
誰も見てねーんだからいいだろ。
「なに?俺春日んちの家猫になんの?」
「ん、まぁ、野望としては。」
「ふふっ、野望かよー。」
けらけら笑って、春日の胸に凭れかかる。
ふぅーと息吐いて肩の力抜いて頬擦り寄せて、俺の寛ぎタイム。
「春日ぁ。」
「なんでしょ。」
「俺、春日んちの家猫になってやってもいいけどさぁ、」
「お、ほほほほ」
「あ、やっぱやめるわ。」
「やめることないでしょうが。それで?」
「俺、ここ以外じゃ5枚も6枚も猫被ってるんだよ。」
「知っておりますとも。でも春日は、」
立ったまま全体重任せたって、嬉しそうに抱き締めててくれる
テメーの腕ん中さえ俺専用であればいいよ。
だからこのまま、猫みてーに気紛れな俺を、離さないで。
「猫ばやしも若も全部引っ括めて愛しておりますよ。」
「ふふっ、上出来。」
お前の腕ん中だけは猫被りじゃねぇ俺でいてやるよ。
「春日、好き、愛してる。」
「お、え、はっ?!」
「ばーか」
するりと奴の腕から抜け出して、
俺の言葉に半端なく驚愕してる奴の顔に腹抱えて笑う。
「も、もう一回!」
「ムリムリ、だって若ちゃんもう猫の皮一枚被ってるもん。」
「え、」
「にまーい、さんまーい」
「ちょ、コラ戻りなさいって!」
簡単には戻らねぇよ
(テメーの腕ん中は大好きだけど)
だって若ちゃん、素直じゃねーもん
(知ってんだろ?でも)
どうしてもっつーなら、しっぽでも捕まえてみやがれ
(いつでも俺のしっぽ掴んでるお前は大したもんだよ)
そしたら、にゃん、と言ってやるよ。
(な、そう思うだろ、春日)
んふふ、なんて笑いが零れて、ああまた出ちゃった、でも、ふふ、
って、さっきから診察室でひとりにやにやわくわくしっぱなし。
だってね、予約の患者さんの名前の中に、いるんですよ。
もうすっかり常連さんの春日さんが。
ああ、今日もまたぽぉい連発して、不真面目な診察して、
春日さんを困らせたり笑わせたりお話したりお茶したりして、
たっぷりと有意義な時間を一緒に過ごせるかと思うと、
もう気分は楽しくって仕方ない。
誕生日、ケーキやプレゼントをソワソワしながら待つ子供みたい?
クリスマス、サンタクロースの登場を待ちわびる子供みたい?
ふふ、そうかもしれないし、それ以上かもしれないね。
きっと、極上のフィアンセを待つ最高の気分に匹敵するわ、これ。
まぁ、春日さんは恋人じゃないし、そもそも男だけど。
あ、じゃあ、超幼なじみで超親友な奴と会う約束ってことだったら
今のこんな感じ?
「いや、俺幼なじみいないし、婚約者もいないし。」
「せんせー、お先に失礼しますよ。」
「おつかれさーん。」
初診の、春日さんがまだスーパーのアルバイト店員だった頃は
診察時間に来院してもらえてたけど、社員登用されて、
一年くらいして、店長さんになってからは、こうして
看護婦を定時に帰らせて、ひとり春日さんを待っている。
時間外報酬?春日さんだからいらない。
患者贔屓?んー、だって俺、春日さん大好きだもん。
恋愛対象として?患者と医者として?友好関係として?
わかんないけど、
「ぽぉい!」
って、いつか答えが降って来るかもしれねぇなぁ。
と、天井見たままぽーとして、時計を見れば、
もうそろそろか、コーヒーでも煎れようかな、って時間で、
カラン、カランと、ちょうど玄関扉が開いた鐘の音。
もう電気も消されて、診察終了の札も掛かっているけど、
春日さんは特別で、もう慣れているから問題ない、
はずなんだけど・・・
ガタンッドドドッ
え?まさか強盗?それとも酔っぱらい?あ、風邪?
いやいや、春日さんがフラフラになるってよっぽどでしょ?!
「春日さ」
「こら!大人しく来なさいっての!」
思わず診察室から飛び出しかけて、え?何?
「ちょ、暴れるんじゃないよ!」
「う゛ー!」
え?え?ちょっとちょっと春日さん、
ここ動物病院じゃないんですけど・・・
って、動物全般恐怖対象の自分の全身から冷や汗が
ぞわっと一気に吹き出して、ぶるっと震えた。
「いたたっ!噛み付くんじゃないよ、まったくもー」
「万病、プリン食べて寝れば治ると心得ておりますゆえ、帰」
「プリンの食べ過ぎでお腹壊して熱出した奴の言うことかね!」
あ、よかった、動物じゃないみたい。
でも誰?って疑問より、俺と春日さんの時間じゃなくなる
その邪魔者に対してもうすでに気持ちは拒否反応。ぷちイライラ。
「こんばんは若林先生、」
診察室の扉が開いて春日さんが現れて、
「すみやせんが、ちょっとこいつ診てもらえませんかねー?」
春日さんの逞しい腕に捕まった甚平姿に、ビクリ、とした。
まさか、いや、まさか、そんなこと。
「病院ぎらいっ」
「鼻水垂らして何言ってんだか、あーもー、ほら、ティッシュ。」
と、頭に巻かれてずり落ちていた白いタオルを春日さんが直して、
「わかを、医者とは一生縁を持たぬ主義ゆえっぐしゅ」
「あーあーきったないなぁ、大人しくして。」
「ん゛ー」
現れた、その知った顔に、
あ、背筋が凍るって言葉そのまんまなんだなって
どこか他人事みたいに頭ん中が真っ白になるその実、
昔の映像が走馬灯のようにフラッシュバックしていて、
目の前の現実に対応できない。
「もう嫌だイヤだって言うこと聞かないで
具合悪いクセに大暴れして大変でー・・・若林先生?」
「?」
春日さんを見上げて、春日さんの視線の先を追って、
俺とバッチリ顔を合わせたそいつは、小さく、あ、と漏らし、
体調が悪いらしい表情をさらに曇らして、
春日さんの後ろに隠れて。うざい、うざいよ、お前。
何俺の春日さんの裾掴んで俺から逃げる訳?
いや、俺の春日さんじゃないし、逃げないのもおかしいけど、
俺と同じ顔しやがって、腹の底からムカつく・・・!
「わかを?若林先生?先生?若林さん?」
「・・・え?あ、はい。」
「どうか、しました?」
「どうかしましたかって・・・どうかしてますよ、春日さん。」
「えっ?」
「気付いてないんですか、僕とそれの顔、同じじゃないですか。」
「え?!え?え?」
何度も2つの顔を交互に見比べて、あー、そう言われてみれば、
似ているような気もしなくはないですね、他人の空似?
なんて、どんだけ鈍感なの、春日さん。
「いやー、こんなことってあるんですね。
あ、紹介が遅れましたけど、こいつ、わかをっていって」
「知ってますよ。」
「え?」
「わかをは知らないっ!」
「わかを?」
「本名相田わかを、生年月日は僕と同じで」
「双子?!」
「いや、姓違うし。」
「春日、帰ろう!わかを帰りたい!」
「ちょ、ちょっとわかを、でも薬、」
健康診断の結果通知書に『顔面蒼白』なんて書かれていたことが
あるけれど、ふふ、笑っちゃうほどこいつの方が顔面蒼白じゃん。
この場から、過去から、生い立ちから、
逃げようと、忘れようと、知られないようにと、必死だね。
「なんで生年月日も顔も同じなのに、双子でもなければ
姓も違うのか、気になるでしょう?春日さん。」
「え、」
「てんちょーさん!」
「、すみません、わかをが嫌がっているんで、その話は・・・」
「ふふ、春日さん、優しいからそう仰ると思いましたけど、ね。」
「春日ぁ、やだ帰る・・・」
「わかを・・・」
「やっぱり、トドメ、差しますね、僕。」
「ひっぁ」
わざと大袈裟ににっこりと笑うと、異常な呼吸が聞こえた。
もう一息、もう一言で、堕とせる。
「僕のね、祖父の妾のガキなんですよ、そいつは。」
「---!」
息を飲む音と、止まる音。
「どこの馬の骨とも知らない女から産まれ落ちた存在に等しく
てっきりもうどこかで野垂れ死んで無縁仏になったもんだと
思ってたんですけどね、まさか、よりによって春日さんと一緒に
再び僕の前に現れるなんて夢にも思いませんでしたよ。
すみませんね、春日さん。僕の一族の恥曝しが面倒をお掛けして。」
「、若林さ」
「まぁ一族と言っても祖父の血縁だけで養子縁組もしてないから
母親の姓を名乗っているみたいですけど。」
「も、もう止めてください!」
春日さんが居たたまれなくなって叫ぶのと、
春日さんに縋り付いていた手が離れ、相田が気を失って
床に倒れるのは同時だった。やっと大人しくなった。
「わかを?!わかを!」
「春日さん、それ診察のベッドに乗せてください。」
「え?」
「早く。」
「あ、はいっ!」
意識のない相田を寝かせ、ベッド脇でおろおろしている
春日さんを尻目に、必要なものを取り揃えて、
まずは患者に呼吸器を取り付ける。
う、何のニオイだ、これ。墨汁?
「言葉通りにね」
「え、」
「息を詰まらせてブラックアウトしちゃうんですよ、こいつ。」
「?」
「おまけに薬嫌いで注射も恐い。どうせ大暴れするだろうから
こうやって黙らせたんです。一時間くらいで目覚ますので、
その間に点滴と採血しますね。」
「はぁ・・・」
点滴によって相田の体内に薬液が流れ始めた頃には
春日さんも幾分か落ち着いたようで、相田の顔の横辺りの
ベッド脇に簡易椅子を置いて座っていた。胸がずきん、として、
なんで哀しいんだろう、そこはイラッとするところだろうと、
意味のわからないツッコミを心の中でしつつ、自発呼吸を確認して
呼吸器を外し、自分の椅子へと戻って、白いカルテを取り出した。
「そいつ、体質で市販の薬はダメなんですよ。」
「そうだったんですか・・・」
「安易に薬も出せないし、春日さんが他の医者じゃなくて
僕のところに連れて来てくれたから良かったものの、まぁ、
他の医者に診せても逃げるか、薬を調合されても頑なに
服用を拒絶したでしょうけど。」
「・・・はは、お優しいですな、若林さんは。」
「・・・え?」
カルテに走らせていたペンが思わず止まる。
優しい?この今までの状況の流れで、どこが?
顔を上げて春日さんを見ると、嬉しそうな、穏やかな笑みを
向けられていて、カァと首もとから熱が上がって、熱い。熱い。
「もし、わかをがここに来なかったらどうなっていたのか、
それをご心配されてのお言葉ですよね、今のは。」
「な!違いますよ!」
「いやいや、ご謙遜されなくても分かりますよ、ええ。」
「~~~!」
そんなつもりは毛頭ないのに、恥ずかしくて?嬉しくて?
俺の顔はきっと真っ赤だ。蒼白のその字もないくらいに。
「ん・・・」
「わかを?」
「・・・」
小さく身動ぎしたものの、まだ目覚める様子はなく、だけど
僅かに赤みの戻った相田の頬に、春日さんはホッとしたようだ。
「・・・相田が医者嫌い、病院嫌いになったのは
生い立ちと・・・僕たち一族のせいだと思うんですけど、」
胸を撫で下ろしている春日さんの隣に立って、
眠る相田の夢に届かないよう、ぽつり、と本音を零す。
「今日、相田が春日さんに縋ったり助けを求めたりしているのを
見て、やっぱり一族のせいで人間嫌いになってたはずの彼が
春日さんていう・・・拠り所を得ているのが分かって、
正直・・・安心、してるみたいです、僕。」
「若さん・・・」
「・・・ふふ、なんですか若さんて。」
消え入りそうだった俺の声は、春日さんが突拍子もなく
初めての呼び方で見つめるもんだから、軽く吹き出してしまう。
「いや、なんとなく、今は若林さんでも先生でもないかなって」
「ええ?なんですかそれぇ、今のは若さんてとこでしたぁ?」
「い、いいじゃないですか、若さんでもっ」
「ふふっ、あははっいっいいですよっ?若さんでもっ、ふふっ」
「ちょっと若さん笑いすぎですって。」
「ひぁっはっふふふ、」
「もー、落ち着いてくださいって。」
「あー・・・やっぱり好きだなぁ、春日さんのこと。」
「えっ?」
「あ、ぽぉいきましたよ、ぽぉい!」
「え?え?ええ?」
笑いすぎて目尻に溜まった涙を指で拭って、
豆鉄砲をくらったような春日さんにまた笑う。
「ひゃはははっ、ダメっ、も、俺っ好き、好きすぎるっ」
「ちょっ、え?えっ???」
「おもしろすぎ、て、はっお腹痛ひひゃひゃひゃひゃ」
「ええ?もう笑いすぎですってばっ」
「ううん・・・」
「ああ、ほらもうわかをが起きちゃいますよ?」
「ふふ、」
眠りを妨げられたわかをの「うるさい」と言っている眉間すら
もう可愛く見えてきて。いやいや、俺と同じような顔なんだけど。
「早く起きればいいんですよ。」
「?」
「そしたら一緒に笑えるでしょう?」
「っ、若林さん・・・!」
「ね、春日さん。」
「はい。」
「相田と俺、どっちの方が可愛いですか?」
「え?あ、はい?!」
「ふふふ、」
抜け駆けなんてずるっこい?
いやいや俺の方がスタートライン後ろだし。
「好きですよ、春日さん。」
「・・・!」
さぁ、早く起きなきゃ
2ノットで俺が春日さん奪っちゃうよ?
ので、若ちゃん、ロリフェスの31歳、おめでとー
ああ、もうマジ興奮する。(最低)
明日はね、ビッグチキン、多聞行くんだ。
そばはね、あったかいのは年越しくらいなんだ、食べるの。
んでね、きつねかたぬきかっつったら断然きつねなんだ。
あ~、明日は若ちゃんの食べてた冷やしたぬきか、それ以外か、
どっちにしよっかな~も~俺ん中で激しく戦っちゃうなぁ!
楽しみです。

ああ、もうマジ興奮する。(最低)
明日はね、ビッグチキン、多聞行くんだ。
そばはね、あったかいのは年越しくらいなんだ、食べるの。
んでね、きつねかたぬきかっつったら断然きつねなんだ。
あ~、明日は若ちゃんの食べてた冷やしたぬきか、それ以外か、
どっちにしよっかな~も~俺ん中で激しく戦っちゃうなぁ!
楽しみです。
誕生日に若ちゃん(大鳥)ゆかりの店巡りをして来ました!
前々から東京タワーに奇跡春日を見に行くつもりでしたが、
ぴったんこカン・カンスペシャルにやられまして(笑)
POPで若ちゃんが好んでよく食べたというツイストドーナツと
チキンサンドを。これめちゃうまい!めちゃくちゃうまし!
2ヶ月に一度、POP→むつみ荘→不知火or多聞のルートで
通おうかと思っております。DVDと油性ペンを持って。
むつみ荘には段ボールありませんでした(笑)あれは冬限定?
小学校生の姿が皆無でした。え?もう学校始まってんの???
ファンらしき人影も皆無でした。下から眺めただけだったから、
もしかしたら、玄関前には置き土産いっぱいだったかもね。
しかし春日、猿シャワーまで遠すぎ(笑)筋金入りの節約家だね!
ジョナサンは駐車場をスルーしてきました。
赤ちゃんが寝てるのでお静かに、って、駐車場で言うこと?
不知火には開店35分前から並びましたが、
開店直前まで他に客来ませんでした(苦笑)
でも、開店時間にはぶわっと人が涌いて、2人に抜かされましたが
おかげで妹は若ちゃん席、私は春日席に座れました!
お尻とお尻の間接ふれあいだぜぇとかバカ言ってみます。
バカついでに、もしもさ、シャンプーおじさんな春日に
遭遇したらどうする?泡だらけの手でサインしてもらう?
握手してもらう?握手してもらって泡付いた手、
一生洗わないぜぇとか言っちゃう?とりあえず、ノリで言おうか。
不知火では、白の全乗せを。全乗せは多かった!苦しかった!
でもチャーシューも味玉もうまぁくて!
あんなにあっさりしてるスープも初めてですよー。
お腹がいっぱいになるまでおいしく食べ続けられます。
でもやっぱりラーメンはね、カロリーがね、こわいよね。
全乗せはやめよう・・・白の、チャーシューと味玉の
トッピングにしよう。←
歩き疲れたけど、大満足な誕生日でした。゚+。(*′∇`)。+゚
前々から東京タワーに奇跡春日を見に行くつもりでしたが、
ぴったんこカン・カンスペシャルにやられまして(笑)
POPで若ちゃんが好んでよく食べたというツイストドーナツと
チキンサンドを。これめちゃうまい!めちゃくちゃうまし!
2ヶ月に一度、POP→むつみ荘→不知火or多聞のルートで
通おうかと思っております。DVDと油性ペンを持って。
むつみ荘には段ボールありませんでした(笑)あれは冬限定?
小学校生の姿が皆無でした。え?もう学校始まってんの???
ファンらしき人影も皆無でした。下から眺めただけだったから、
もしかしたら、玄関前には置き土産いっぱいだったかもね。
しかし春日、猿シャワーまで遠すぎ(笑)筋金入りの節約家だね!
ジョナサンは駐車場をスルーしてきました。
赤ちゃんが寝てるのでお静かに、って、駐車場で言うこと?
不知火には開店35分前から並びましたが、
開店直前まで他に客来ませんでした(苦笑)
でも、開店時間にはぶわっと人が涌いて、2人に抜かされましたが
おかげで妹は若ちゃん席、私は春日席に座れました!
お尻とお尻の間接ふれあいだぜぇとかバカ言ってみます。
バカついでに、もしもさ、シャンプーおじさんな春日に
遭遇したらどうする?泡だらけの手でサインしてもらう?
握手してもらう?握手してもらって泡付いた手、
一生洗わないぜぇとか言っちゃう?とりあえず、ノリで言おうか。
不知火では、白の全乗せを。全乗せは多かった!苦しかった!
でもチャーシューも味玉もうまぁくて!
あんなにあっさりしてるスープも初めてですよー。
お腹がいっぱいになるまでおいしく食べ続けられます。
でもやっぱりラーメンはね、カロリーがね、こわいよね。
全乗せはやめよう・・・白の、チャーシューと味玉の
トッピングにしよう。←
歩き疲れたけど、大満足な誕生日でした。゚+。(*′∇`)。+゚
