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大/鳥の若/ちゃんときゃ/ーすがにぞっこん☆ よろしゅう


ケータイも春日も、

そばにいないと さみしいですね。



デレ助役キタァー!!!




ケータイと若林は手放せません。




町長のストレート告白キタァーー!!!


 大鳥のケータイ待受Flash


 Get しました !


 まさかの 助役若さま ラスボス www


 まちうけかわいいよーわかちゃんかわいいよー


たぶん、お互いに一目惚れだった。









「、いらっしゃいませ。」


「っ、き、きき、」


「?、切手・・・ですか?」


「いやっ、あの、その、」



面白い奴だなぁと思った。



「きっ、君を頂きたい!」


「はあ?!!」



初対面で、郵便局なんて公共の場で、


いきなり何を言い出すんだこの男は、バカか。


でも、こいつと漫才やったらすげぇ楽しそうだな。


丁重にお断りしつつも、内心ではそう思っていた。



「若林さん、今夜お食事でもいかがですか?」


「すみません、郵便局内でのナンパはお止めください。」



それから毎日現れるようになったこいつ。



「今日もこの春日がお会いに来ましたよ。」


「こんにちは、春日さん。つか帰れ。」



丁重にお断りする気も起こらなくなって、


でも、一応営業スマイルで追い払う。肝心の奴は全く懲りないけど。



「今日もお美しいですね、正恭さん。」


「うるせぇ、下の名前で呼んでんじゃねぇよ。」



よくもまぁ、こんな地味な俺にんなこと言えんな、感心するわ。



「 YOU の HEART に LOCK ON !」


「ふははははっ、なにそのあたまおまえ!」



パンクになったり、ボウズになったり、お前、ほんと楽しい。



「若さん、春日のここ、入りませんか?」


「春日さぁん、毎日毎日気持ち悪いんですけどー。」



警察に相談する?って、職場の皆は心配してくれるけど、


俺はもう、毎日毎日こいつと会って


バカみたいに言葉を交わすのが楽しくて、


楽しくて楽しくて仕方なくなっていて。



「わーかさーん。」


「なんだよ。」


「・・・」


「すっとなんか言えよこのバカ!」


「ふへへへへ。」


「なんで嬉しそうなんだよ。」


「春日はドMだからだ!」


「胸張って言うことじゃないと思うんですけどね。」


「それにですね、」


「なんだよ。」


「あなたとこうしてお話しているのが楽しいんですよ、春日は。」


「・・・」



俺もだよ。俺もだよ、バカやろう。



「あの・・・でも、ご迷惑でしたら、もう・・・」



あ?何年も郵便局に、俺に会いに毎日毎日来てたくせに、


どのタイミングでそういうこと言うんだよ。ああ、もう、俺も言ってやる。



「俺、局員辞めるわ。」


「え?ええっ、それって春日のせい?!」


「違ぇよ。」


「じゃあ、やっとこの春日のところに嫁に来る気になったんですね?」


「うわぁ、そのポジティブっぷりが相変わらずムカつきますね。」


「相変わらずってなによ、えぇ?」


「ふふ、春日さぁん。」


「うぃ。」


「俺と漫才やらなきゃ殺す。」


「ふはははは、かわいい顔してとんでもないこと言うね、あなた。」


「ふふ、だって俺、お前と漫才したいって一目惚れだったもん。」


「春日だって一目惚れですよ?あなたに。」


「一目惚れの種類が違うじゃん。」


「まぁね。でも、まずは相方から、って手もありますからねぇ。」


「ほぅ、それじゃあ、漫才日本一になるまでに、俺を相方以上にしてみろよ。」


「お宅さんも大きく出ますね。よろしい!この春日が若林をおくあ」


「噛んでんじゃねーよ、このポンコツ!」


「ふ、ふふ。」


「へへ、よろしくな、春日。」


「はい、よろしゅう。」



初めて、ツッコミをした日。


初めてツッコミをした俺の右手と、初めて叩いた春日の額。



「「 えへへへへ 」」



初めて漫才をした日、俺は、郵便局を辞めた。








たぶん、俺も春日も、後悔なんてしない。


だって、お互いに一目惚れだったんだから。な、そうだろ、春日。









好きだよ。







 皆さん、春日のここ、若林専用ですよ



(アドリブが嬉しすぎんだよバカやろう!)



・・・ネタ作りに行き詰まった。

うーん、と唸っても、頭を乱暴に掻いても、

それが好転することは滅多にないって分かっているけど、

なんか、四苦八苦している俺の隣でテレビを見ている春日が

ムカつくっていうか、虚しくなるっていうか、寂しいっていうか。


「ねぇ、春日。」

「なによ。」


おいこら、こっち向けよ、バカ。バカスガ。


「缶コーヒー1本買って来てくれたら落ち着きそうなんだけど。」


相方の春日さんへのムカつきがね。

横で相方が頭抱えてネタ作ってんだから、そんくらいしてくれよ。


「ええ?そこら辺にケータリングのがあるでしょうが。」

「温いからやだ。」


だから、ねぇ、買って来てよ。

そしたら、相方がテレビ見ている横で

一人ネタに悩んでいるこの俺の虚しさは落ち着くよ?


「自分で買って来なさいよ、なんで私が。」

「買って来てくれなきゃ俺、ネタ書けそうにねーんだけど。」

「そこは頑張りなさいよ、あんたの仕事なんだから。」

「じゃー春日の仕事は?」

「少なくとも、今缶コーヒーを買って来ることじゃないね。」


うん、うん。

そういうキャラだよね、春日さんは。


「ティー、」


でも、春日は違う。


「いつもと同じやつ買って来て?」

「・・・冷たいの?あったかいの?」


キャラじゃない春日は、俺だけが知ってる春日さんは、

俺に興味がない態度なんて絶対取らない。

俺を大事にしてくれて、俺の寂しい気持ち、

全部あっためてくれるから、好き、好き、大好き。


「どっちだろ?」

「ふはははは、どっちよ?」

「ふふっ、春日が決めていーよ。」

「はいはい、後で文句言うのは無しでお願いしますよ?」

「えー、若ちゃんどうしよう。」

「そう可愛く文句言う分には構わないけどね。」

「ふふ、早く買って来いや。」

「へいへい。」


俺から渡された、缶2本分の小銭を手に、

キャラの春日さんの面影なんて微塵もない春日が出て行く。

学生のときの小銭稼ぎから変わんねーな、その背中。

ふふ、でも、それめちゃくちゃ好き。めちゃくちゃ楽しい。

春日は春日だって、

俺の知ってるティーはティーなんだって、

俺の俊は俊なんだって、安心する。嬉しい。


「可愛くかぁ。なんてケチつけてやろうかなぁ。」


春日頭いーから、もしかしたら冷たいのもあったかいのも

買ってくるかもな。そしたら「やっぱり炭酸がよかった」なんて

わがまま言ってやろうか?ふふ、そこまで読まれてて

炭酸買って来るかもなー、ティー。まだかなー?


「楽しいなぁ。」

「帰りましたよー。」

「遅ぇよ、春日ぁ。」

「10秒で買って来ても遅いと言うでしょ、あなた。」

「えへへへ。」


あ、なんかいいネタが出来そうないい感じ。


「なぁ、春日。」

「なんでしょ。」

「超わがまま言っていい?」

「うえー、なに、何なのよ、一体。」


俺のムカつきも、苛立ちも、虚しさも、哀しさも、

寂しさも、ネガティブな何もかも全部包んでくれる

春日さんのことが大好きで、必要不可欠で、ずっと一緒に居たくて。

むしろ、こいつじゃなきゃイヤ。

だから、仕方ねぇから、俺に興味のない

ムカつくキャラの春日さんも許すよ、うん。

その分、俺はわがまま言って甘えるから、

ちゃんと俺のこと聞いて、わがまま許して、構って、

甘えさせて、包んで、守って、大事にして、愛して。これ命令。






「その缶が温くなるまでキスして」