Brancusi Carving the Essence | big_boy_baby_boyのブログ

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昨日は31℃の暑さの日。アーティゾン美術館で開催中の「ブランクーシ 本質を象る」展を再度観に行って来た。日本の美術館として、ブランクーシの創作活動の全般を紹介する初の企画展も7月7日で終了する。2回目の気づきがあり、昨日行けて本当に良かった。

 

磨かれたブロンズ「眠れるミューズII」。暗い部屋の中、上からの照明により像の前にオーロラのような反射がみえる。

 

同じ会場の「新生I」というこちらの作品は上部にライトがなく、斜め上からの照明なので上の作品のような反射はない。

 

照明によって楽しめる磨かれたブロンズ作品のほかにも、ブランクーシの作品だからこそ楽しめる方法がある。

 

指紋がいっぱいで残念だったけど、この「魚」という磨かれたブロンズ作品は、同じく磨かれた台の上に置いてあり、その台にも作品が映ることで新たな楽しみ方になる。

 

「レダ」という作品は、やはり反射する台に置かれ、さらに壁際ではなく、人々が作品に映る場所に置かれているので、新しい反射の効果が楽しめる。

 

ブランクーシと交流のあったイサム・ノグチは、彫刻について「公共的な楽しみ」であるべきだ。と言っている。彫刻という芸術の楽しみ方を探っている時にこの言葉が刺さった。彫刻は光の反射と立体的な見え方が楽しめる。一人一人がどのように感じても良い。そんな自由さと奥深さが彫刻の魅力なのだと今回わかった。

 

アーティゾン美術館のコレクションも同時に観ることが出来るので、他の彫刻も感じてみた。

 

アルベルト・ジャコメッティ「ディエゴの胸像」

こんな細い顔が、

横からみると、

トリックアート??

 

豊福知徳「半円柱Ⅰ」は白い壁際に置かれているから照明の反射が楽しめる。二重の楽しみ。

 

彫刻、写真など、絵画だけではない芸術を楽しめるようになるのが嬉しい。発見があればあるほど調べることが増えてワクワクする。エンドレスの楽しみに出会えたのはここでみた下の絵がきっかけ。

 

堂本尚郎「集中する力」

 

義親との同居、介護を経て理不尽な相続問題、自分の体調不良がどっと押し寄せて行き詰っていた去年の今頃、この絵の前で全てがどうでもよくなった。長時間みているうちに自然と癒された。芸術の力を体感して今に至る。