アルフレッド・シスレー 光を意識しながら | big_boy_baby_boyのブログ

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先日書いた、栃木県立美術館が最近購入したアルフレッド・シスレーの「冬の夕日(サン=マメスのセーヌ河)」。シスレーについて調べてみた。

バジール、モネ、ルノワールという印象派画家達と非常に親しかったシスレー。親しい仲間たちと互いに影響し合いながらシスレーも最初はモネとあまり変わらない絵を描いていた。真面目に色彩と光、影の微妙な差異などを研究する中で、徐々にシスレーらしい絵が完成されていく。シスレーらしいといえば、穏やかで爽やかな風景画ということなのだと思う。

 

シスレーは最初から最後まで印象派の理論にこだわり研究し、戸外で時間や空間による光の質の変化などを味わいながら、作風に取り入れていた。他の印象派の画家たちに比べ、大人しい主張の絵画で、生前は売れなかった。死後爆発的な人気が出て、高額取引されることになった。

 

栃木県立美術館では、上記の絵のために特別なスペースを確保し、この部分だけ壁の色をリニューアルしていた。ベストスポットは自分で探しながら、絵の前から離れてみたり、左右に動いてみたり。シスレーが研究した印象派の技術を味わうのがとても楽しい。