今日、9月5日の昼頃、横浜市の踏み切りで立ち往生していた大型トラックに列車が衝突するという事故が起きました。
トラックを運転していた男性一人が死亡、電車の乗客30人以上がけがをされたとのことです。
まずは、ドライバーの男性のご冥福をお祈りするとともに、けがをされた方々へお見舞い申し上げます。
この事故により京急線はストップし、多くの利用者に影響が出ています。京急線は明日の夕方頃を復帰の目処としているようです。
さて、私はトラックが幼少期から大好きで、そのトラックを巧みに操るドライバーの方を常に尊敬しています。
それだけに、今回のニュースを目にした時、強いショックを覚えたし、事故の"原因"が気になりました。
多くの方に被害を与えた、今回のトラックドライバーの方は罪を問われます。しかし、「ドライバーだけが悪かった」のでしょうか。
どうすれば防げたのでしょうか。
それを考えるために私なりに調べてみました。
ここが事故のあった踏み切りです。左手すぐには神奈川新町駅があります。
大型トラックは、左奥の茶色い建物の手前を通る、線路の側道から右折して出てきたようです。
なぜこんな道を…と思いますが、それはまた後に考えるとして。
ここでは、「なぜ立ち往生してしまったのか」について考えます。
「トラックがモタモタと、何回も切り返していた。」との目撃者の証言があったと報道されていましたが、なぜモタモタせざるを得なかったのか。
運転免許証をお持ちの方なら、ご存知かと思いますが、車というものは、右左折の際に"内輪差"というものが生じます。これは、車の前輪よりも後輪が、車の内側を通っていく現象です。トラックの場合、普通車よりも内輪差がより大きくなります。(構造上、前輪と後輪が離れているため)
今回は、右折ですから、画像左手、一方通行の青い標識を右後輪で巻き込まないように気を使う必要がありました。
さらに、トラックの場合、"リアオーバーハング"にも気を配る必要があります。
トラックは後輪よりも後ろに荷台が出っ張っていますよね。この出っ張った荷台部分は、右折の時は左側に、左折の時は右側に、後輪を軸にして外に膨らむのです。
つまり画像の右手、「ここまで」の補助標識が付いた一方通行の標識についても、リアオーバーハングで荷台が当たらないように気を使う必要がありました。
以上を意識した上で、右折先の交通、歩行者に気を配り、全長11mの大型トラックを操らなくてはならなかったのです。
端から見ればモタモタなのですが、これだけ技術的な難しさがあるということです。
一目瞭然ですが、相当狭いです。
一方通行の道ですから、対向車の心配はありませんが、「2tや4tトラックならまだしも、10tでは通りたくない(通っちゃいけない)道」ですよね。
奥からシエンタが来ています。
調べてみるとシエンタの全幅は約1.7mとのことですので、この道の幅は約3mと推定できます。
そして、今回事故を起こした大型トラック、いすゞのギガの全幅は約2.5mです。
正確な数値ではありませんが(特に道幅)、"ギリギリ通れる道"ではあるようです。
シエンタがいるところまで進みます。
ここで一度マップを確認します。
LE・REVEという建物が、先程の茶色い建物ですね。
ここから、事故のあった踏み切りまで、トラックで、一方通行路を通る道は、赤と青で示したこの2つのみです。
赤と青で示した道は、どちらも事故現場へたどり着きますが、どちらを通ったのかは分かりません。
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ここで、アメブロの添付写真制限が近づいてきているため、ひとまずここまでにします。
次は黄緑色の分岐点から、赤と青で示した2つの道の様子、そしてなぜここを通ったのか。を考え、まとめます。