トラック野郎ファンのみなさーん!
生まれてすみませーん!(※こんにちはの意)

そして、そうではないみなさんもこんにちは!

今回はトラック野郎を語る上で欠かすことのできない監督、そして物語の主人公について記しています。

基本中の基本、基礎中の基礎として知っておいて損は無いですよ!


1,「トラック野郎」とは

「トラック野郎」は1975年(S,50)から1979年(S,54)まで、東映の製作・配給で公開された、長距離トラックのドライバーが主人公の映画作品です。
監督は「男臭さとお色気」に定評がある
東映喜劇のエース 鈴木則文さん。

物語の主人公は、
一番星こと星桃次郎(演:菅原文太さん)、
やもめのジョナサンこと松下金造(演:愛川欽也さん)この両名。

二人はギラギラに飾った自身のトラック(デコトラ)を駆り、港から港へ、市場から市場へ、日本全国を走り回る長距離トラックドライバーです。


©️東映
写真中央:鈴木則文さん 
        左:菅原文太さん
        右:愛川欽也さん

2,一番星こと星桃次郎について

桃次郎は短気喧嘩っ早いですが、綺麗な女性にめっぽう弱い。そして困っている人がいれば自分を犠牲にしてでも助けるヒーローとして描かれています。

また、大の風俗好きで、積み荷から盗んだメロンなんかを、行きつけの店の風俗嬢たちに配ることも。さらに作中ではしょっちゅう下痢を起こし、トイレに駆け込んだり、野糞をするシーンもあります。
しかし、惚れた女の前ではそんな「下品な」ところは見せません。惚れた女の前ではジャケットを羽織り、花束を抱え、ドライブインでコーヒーを注文する…。
不器用ですが真っ直ぐな男が星桃次郎です。

ちなみに家を持たず、住所も不定。そのため桃次郎宛の手紙は、行きつけの風俗店に届きます。両親とは既に死別し、故郷(東北)もダムの底に沈んでいます。妹がいますが、作中には登場せず消息も不明です。

愛車は一番星号 大型車(10t)です。


2,やもめのジョナサンこと松下金造について

一方ジョナサンは、持ち前の陽気温厚な性格と高いコミュニケーション能力で、ドライバー仲間に顔が利く桃次郎の良き相棒として描かれています。

神奈川県の川崎市に一軒家(借家)を持ち、そこで奥さんの君江(演:春川ますみさん)と十人の子どもを養っていますが、生活は常に困窮しています。

かつてはトラックドライバーから最も恐れられた岩手県花巻市の警察官でしたが、飲酒した上でパトカーを運転し、懲戒免職となった経緯があります。ちなみに奥さんの君江は警察署長の父を持ち、ジョナサンともその縁で結ばれています。

愛車はジョナサン号 中型車(4t)です。


3,その他主要登場人物

これについては今後、各作品を深く掘り下げていく際に記そうと考えていますが、トラック野郎には準レギュラーとも言える登場人物も存在します。

例えば7作目から登場した
三番星の玉三郎(演:せんだみつおさん)や

バカ野郎!死んだらどうすんだこの野郎!」の由利徹さん。(おしゃまんべ)

何ぃ?このギンギラギンで銭を?
南利明さん。

などなど魅力的な登場人物がたくさんおりますので、彼らの紹介はまた、追々。


いかがだったでしょうか。
次回は「物語の流れ」について語っていこうと思います。

それではまた。