君と僕のこと -3ページ目

君と僕のこと

詩を書きます

少女は小さな声で呟いた

 

片方の靴が見当たらない

私は道を歩めない

 

でも少女は鳴くことすらできない

 

心の扉を閉ざした少女

 

少女の心は脆くて儚い

少女の体は脆くて儚い

 

きっと自由などない

決して照らす道などない

 

でも少女は歩み出す

片方の靴を見つける道へ

心の扉を開ける鍵を見つける旅へ

 

少女の足元は冷たい

 

ふと空を見上げると

太陽が微笑んだ

 

足元を暖められていることに気がついた

 

小鳥が鳴いた

小鳥が飛んだ

 

私は生きている

独りじゃない

 

やがて少女の靴は

『個』となり

皆を暖める星となる

 

カチャ カチャ カチャリ

小さな扉の小さな鍵は錆びている

 

カチャ カチャ カチャン

小さな、小さな扉が開いた

 

世は眩しいくらいに

無限に広がる

 

少女は大きく、大きく息をした