ABU カーディナル54 | にじます君号がゆく

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いい歳した渓流ルアー初心者の
        トラウトばんざい!日記です

衝動買い・・・カーディナル54っていうリール。

衝動買いです・・・衝動買い。

 

思い入れのあるリールとか・・ではなく・・・

 

ネットフリマでとっても安かったから、つい・・・・

 

病気です、安いとつい買っちゃう病です・・・

 

(ウルトラライトサイズの52は

2~4万円程度とわりと強気の出品が多いようです。

本州の渓流に丁度いいのかもしれませんね。

54はその何分の一でしたし、ぼくが見た

最近の最安落札価格は3500円くらいでした・・・

そこまで安くはなかったけど、なんか得した気分)

 

 

 

1980年初頭、アンバサダーのような堅牢な

 

スピニングリールをというコンセプトで

 

開発、発売されたと聞くカーディナル5シリーズ。

 

熟成途上であったカーディナル3や4の

 

問題の反省からという面もあったとか。

 

一説によると、丸ごと特許なんていう話も

 

あるほどに、当時の新機軸の技術を詰め込んだ

 

アブの渾身の製品だったわけですが、

 

あまり・・・売れなかったとか・・・・

 

80年代には、すでに質、価格、製品の

 

多様さ豊富さでダイワが

 

アメリカ市場を中心に世界に台頭していたし、

 

日本国内ではオリムピックもかろうじてまだ健在。

 

70年に釣り具に参入したシマノも80年初頭から

 

めきめきと海外で頭角を現していたということで

 

アブにとっては厳しいタイミングだったのかも

 

しれませんね。

 

結果以後カーディナルは

 

生産拠点を日本に移しカーディナル3や4の

 

アウトスプール版のC3やC4、3桁型番と

 

なった7シリーズを世に出しますが、

 

不発だったようです。

 

少ないネットで見られる話しでは

 

C3やC4、7シリーズは品質的にも

 

問題があったとか。

 

以前C3と754(7シリーズの4番サイズ?)を

 

たしかどちらも3000円程度で購入したことが

 

あります。

(ウォームギヤ&リヤドラグの構成は33や44から一緒)

 

耐久性などは使い込まない

 

限り分からない問題ですが、

 

754なんて(54と比べて)重量が

 

軽くなったうえに、巻きも54より

 

軽やか、後述するローターの振れなども

 

なく。う~ん、品質の問題も

 

あったかもしれませんが、時期的に

 

日本メーカーが強すぎたのかも・・・・

 

そんなカーディナル5シリーズは

 

最後のスウェーデン製造のスピニングリール。

 

今となってはアメリカの

 

ピュアフィッシング傘下となり、

 

メーカーとしての実態さえ

 

ぼんやりしてしまった

 

アブ”最後の本気”だったのかもしれませんね。

 

754

左が54で右が754

 

そんなカーディナル54が手元に今あるわけですが・・・・

 

ブレるっ!ブレるっ!ローターがっ!

 

アブ最後の本気がこれでいいのか・・・・

 

 

そういえばいくつか出品されてた54の

 

商品説明に、ローターの振れなんていう説明書きが

 

ちらほら見られたな・・・

 

経年疲労によるガタとかではないです。

 

メインシャフトにもベアリングにもガタは

 

ないのに、ブレるので、単純にバランスの

 

問題です。

 

気になってタックルベリーの

 

サイトで検索すると現在2台の54が

 

ヒットしました。

 

その説明欄にも・・・・

 

そうそう、上の商品説明の通り、

 

早巻きしてみると確かに

 

ボディまでガチャガチャ振れる・・・

 

当時の新技術を詰め込んだ意欲作なのに、

 

ミッチェル408のラインローラーモデルも

 

ローターが振れるけど、それは初期モデルから

 

いくつかの部品が変更になった時、

 

崩れたバランスを放置した為。

 

しかし、54は新設計だったはず・・・

 

初めからブレる設計のまま商品化

 

したということになるわけです。

 

こういう単純な”詰め”をしてこなかった

 

モノ作りの姿勢が

 

今のミッチェルやアブに

 

つながっているのかもと思うのは考えすぎ?

 

(70年代のダイワ7250HRLAっていう

スピニングが手元にあるんですが、振れも

ないし、当時すでに左右付け替え式のハンドル・・・

ちなみに、他の方のブログで拝見したのですが

発売当初、カーディナル52が18000円ほどで、54

の価格は分からなかったのですが、ちょい高いくらい

だったのではないかと思います。74年カタログで

ミッチェル408が10500円だったそうです。

54が発売された80年代初頭~81年とすると為替はドルで

220円、74年が300円らしいので、両者の価格差はさらに大きく

カーディナルが高価格だったことが伺えます)

 

 

もひとつ残念だったのは、実際手にしてみて

 

初めて知ったんですが、

 

インスプールモデルと同じでベールを

 

手で戻せないこと・・・・

 

まあ滅多に使う事はないにしろ、

 

もし使うとすればこれだけは何とかしたい。

 

というわけで、早速・・・・

 

今回ドラグはバラシませんでしたが・・・

 

いやー部品が少ない(^^)

 

使う工具もこの3つだけです。

頭のいいひとは、難しいことを簡単な言葉で

 

説明したり伝えたりできるそうです。

 

道具も必要な機能をよりシンプルな構造で

 

実現できたほうがエライと思う。

 

ミッチェル408のあのシンプルさは

 

それが釣果を落とすものでは決して

 

ないですし、そのシンプルさは50年過ぎても

 

動き続ける堅牢さにもつながっています。

 

(え?じゃあ日頃から使えよって?

・・・・それは・・・・

現代のリールがそれはまあ使い心地があまりに

良いもので・・・釣果と直接結びつかなくても

使い心地も大事ですね・・・やっぱり)

 

あとでもっと簡単な方法見つけたけど

分からないまま、適当なベアリング持ってきて

バランス取り・・・

貼った板オモリは上面をローターの縁と

面一になるようヤスります(でないとスプールに

干渉した)。

完璧じゃないけど、気にならないレベルになりました。

 

ボディも暴れません(>_<)

 

次にベールアームを手で戻せるようにします。

 

54のベールは、下の切り欠きに、

こういうストッパーが

こんな風にカチッとハマって、起こしたベールが

留まるようになってます。

なので、ここ↓と

ストッパー部品の切り欠きに当たる面を

ヤスリで、角をほんの少し(←ここ大事です、ほんの

少しです)落として、ストッパーと

ベール側の切り欠きが、力を入れた際に”逃げてくれる”

ようにします。

 

初めに書くべきでしたが、このベールの切り欠き部と

ストッパーの素材はどちらも、樹脂(プラスチック)

です。とても柔らかく、加工も簡単ですが、

使っているうちに、想定以上に摩耗して、

起こしたベールが留まらなくなる可能性も

あります。ご参考いただく際には自己責任でお願いします

・・・・っていうかやらない方がいいと思います(^^;

だって、数の少ない5シリーズは、部品取りを探すにも

かなり難しいと思うからです。

ただ、現在樹脂関係の成形ケミカル材が

いくつか手に入る(有名なのは”プラリペア”)ので、修復ができないことは

ないかもしれません(やってないので希望的

観測)。

 

ということで、気になる問題を無理やり

 

どうにかしてみましたが、こうして

 

いい加減ながら手を掛けた道具は、

 

もう使ってみたくて仕方なくなるわけです。

 

 

 

7月~お盆は仕事が忙しいから

 

釣りは我慢なんて、前回書いたわけですが・・・

 

前回そんなブログをアップした3日後には

 

もう行ってたわけです。

 

舌の根も乾かぬうちに・・・というのは

 

こういうことかと、身をもって知ったわけです。

 

そんなわけで、54を持っての釣行に

 

なんの戸惑いもないわけです・・・

 

 

7月29日

魚とのツーショットがなんとか

撮れてとてもうれしいです。ありがとうございます。

 

う~ん、普通に使える・・・

 

重すぎるというネットでよく見る

話も、あまり気になりませんし・・・

 

なんか普通に使える・・・というのが

一番の感想でした・・・・

 

ただ、ハンドルが今は見かけないタイプの

供回りハンドルなのでダブルハンドル化は

難しそうです。