ミッチェル408(308)の内蹴りベールを手で戻せるようにしたい・・・ってか・・した・・・ | にじます君号がゆく

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いい歳した渓流ルアー初心者の
        トラウトばんざい!日記です

お盆ですかぁー・・・

 

お盆ですねぇー・・・

 

嫁さんが、12年くらい前に亡くなった猫息子の

 

写真立てがパタパタと倒れるので、あ~〇〇ちゃんが

 

帰ってきてるね~~なんて、自分で(何回も!)

 

ひっかけて倒しながら言うもんですから

 

あ~お盆なんだなあとしみじみしたりしているわけです。

 

お盆と言えど仕事の方々もいるわけですが自分も、

 

コロナで収入が大変なことになっているとはいえ、

 

休みはないわけです。

 

そんな中ささやかに、ふるいミッチェルを磨いたり

 

バラバラにしたり削ったりして、インドアフィッシングを

 

楽しんでおりました。

 

というわけで、そんな古いリールである

 

ミッチェルの408のベールアームのリターン方法を

 

本来のハンドルを正回転してベールを

 

戻す、※内蹴り一本やりから、現代のスピニングリール

 

同様、内蹴り+手でも戻せるように・・・という方法をご紹介

 

致します。

 

とても簡単で誰にでもできる方法です。

 

なのに、検索のワードが合わないせいか、

 

あるいは、そんなことやりたいと考える人は

 

いないのか、ネットで方法を探しても一つもヒットしません・・・

 

なので、イチかバチかやってみたら上手くいった・・・という次第です。

 

 

※内蹴りとは、自分はじめ年配の釣り師の方には

 

馴染みのある言葉かと存じますが、70年代

 

アウトスプールスピニングが登場したての頃、ベールアームの

 

リターン方式に、それまでのインスプールスピニングのローター

 

内臓機構の搭載が構造上難しくなったために、

 

リールフットに突起をつけて、ハンドルを回し、

 

その突起にベールアームの根本を

 

ぶつけ、”反動”でベールを返すという荒業に出たわけです。

 

それを”外蹴り”式と称し、

 

その外蹴りに対してローター内部にリターン機構をもつものを

 

内蹴りと称します。

 

※アウトスプール出始めのスピニングが皆、外蹴りという

わけではなかったと思います。

ABU最初のアウトスプールスピニングの

カーディナル5シリーズはローター内臓のリターン機構

(手では戻せない)ですし、

ミッチェル初?のアウトスプール4420も

”画像で見る限り”、外蹴りではありません。

ぼくの想像なんですが、外蹴り式は、ぶつけて戻すなんて大げさに

書いてしまいましたが、実際にはハンドルを普通に回せばカチンと軽く

戻りますし、構造上ベールが最大1回転しないとリターンしない(実際には4分の1

回転程度)以外、実用上全く問題ないです。

原理と構造はこれ以上ないシンプルさ。

コスト的にも有利と、コロンブスの卵的な発想として、日本メーカーあたりが

採用し始めたのでは???

 

 

 

 

 

 

 

408(308)は、内蹴りのみのベールリターン方式のため(この時代の

 

インスプールは他社も一緒)、現代人が使うと、うっかり手で戻そうと

 

してしまって、ベールを曲げてしまったりということもあるようです。

 

自分も初めて使った時はちょこちょこベールに手が掛かって

 

しまいましたし、

 

あらぬ所へキャストしちゃって、

 

あっ!と思うと同時にラインを止めたい時、

 

フェザリングがうまくいかなかった時、

 

フェザリングなんてやってる間がないくらいに

 

目の前のポイントへキャストする時・・・・・などなど

 

コンマ何秒っていう瞬間でラインの放出を止めたい時には

 

ハンドルよりベールを戻す方が早いわけで・・・・

 

どうしても手でベール戻したくなる時ってありますよね?・・・・・

 

ねっ!ねっ!!・・・・・

 

というわけで、その方法を説明します。

 

必要な道具は

 

●マイナスドライバー(番手は♯2かな←一般的なサイズ)

 

●ラジオペンチかピンセットがあれば便利

 

●100均のでいいので、ダイヤモンドヤスリ

 

以上・・・・・

 

 

①ローターからスプールを外します。

大き目のマイナスネジを外した後、

すぐ下のワイヤースプリングをそっと持ち上げるように外せば、

トリップレバーという、ベールを起こした時に、ロックしておく

為の部品を取り外すことができます。

 

これがトリップレバー(ちなみにこれは、安心して失敗できるように

メルカリで手に入れておいたもの)

※画像のタイプは70年代モデル(ラインローラーがあるベール)のもの

で、60年代の物はちょっと形が違うけど、外し方もこれからやることも一緒でどちらでもノ-プロブレム。

この部分の部品・・・ね。

 

方法としてはトリップレバーの

ベールアーム基部のロックするための”溝”に

はまる部分の角(上面のみ)を”ほんの少しだけ”丸く

するイメージで削ります。

 

 

角を丸くすることで、手でベールを戻そうとした時に、トリップレバー

 

”逃げて”くれるようになります。

 

とても簡単な方法ですが、気を付けて欲しいのは、

 

削り過ぎたらもうアウト!・・・・ということです。

 

ベールがロックしなくなります(実は300で失敗経験済み(-_-;)

 

なんとかインチキリカバーしたけどベールの開度が

 

少しだけ変わってしまって・・・)。

 

もしくは、キャスト時の反動で勝手にベールが

 

戻ってしまうような敏感ベールになってしまうかもしれません。

 

(余談ですが、ニジマス釣りを始めた時に

初めて買った14アルテグラ2000は、

新品時から、強くキャストするとベールが

戻っちゃって・・・・右も左も分からない時分なもので、

そんなものなのかと苦労しながら使っていたわけですが

こういう敏感ベールはほんとストレスが大きくて

せっかくの楽しい釣りが無駄なところに神経を使うことになります。

このアルテグラはその他PEラインが、

ベールパーツのちょっとした隙間に挟まって

ライントラブルをしょっちゅう起こしたりと大変でした。

その後3分の一の価格の格安高性能のダイワレガリスを使って

初めて、こういう安定した性能が標準なんだと知り、

一時シマノ不信に陥ってしまいました。今は

まあ外れ個体だったのかなと思っていますが、敏感ベールに

ご注意という、ほんと余談でした)。

 

 

なので、少し削っては、取り付けて塩梅を確認するという

 

感じでやって頂ければいいかと思います。

 

削り具合によって、戻ずフィーリングを調整できます。

 

2台の408をこの方法で工作してみましたが、

 

1台めはちょっと固めで手ごたえのある感じに、

 

2台めはちょっと冒険して気持ち多めに削って、軽いタッチで

 

戻るように・・・という感じにしました。

 

ベールアームの”溝”を削っても、理屈は同じですが、

 

試してはいません。トリップレバーの方がヤフオク!や

 

メルカリで見かけることが多いですし、もしベールアームが

 

部品として出品されたとしても、トリップレバーの方が

 

価格的に入手しやすいと思いますので、

 

この方法の方が、工作のリスクは小さいと言えると思います。

 

 

この部分(アームの溝に当たる部分)は、既に何十年という

 

歳月で多少摩耗していたりします(自分のはそうでした)ので

 

くどいようですが、削る量としては”少し”で大丈夫です。

 

仕上げに600番程度のサンドペーパーを当てれば尚

 

良いかと・・・。

 

l※ヤスリで削った部分はメッキが取れていますので

錆びにご注意を。(薄くグリスなどを塗ってはと思います)

 

実際こんな感じになります・・・というのを動画で・・・・

 

 

うれしくなって、春以来2回目の釣行に行ったら

 

きれいなヤマメが釣れてくれました(^^)