野郎が多い現場にいると、

弱々しく見せられない。

ナめられそうだし、

バカにされたくない。

だから、自然と、

勇ましくなるのだろうか?

このシリーズで紹介しているガテン兄貴たちは、

中身はともかくとして、

外見は、やっぱり同じ年頃の男性と比べても、

ヤンチャそうに見える。

今回、紹介する兄貴も、やっぱり、

正直、もし、街中で、

偶然、肩があたったりすると、

先に、こっちから、

「すいません!」と謝っておいた方がいいかなと

思ってしまう、

そんな兄貴だった。

 

日焼けした真っ黒の顔で、

髪はチリチリパーマ。

まゆ毛は細く、切れ長にカットされ、

口ひげをはやした、

かなりイカツイ顔。

耳にピアスをし、

肩幅は広く、

グレーのTシャツに、

白のニッカボッカの作業ズボンをはいていた。

職業は、とび職だった。

ガタイのいい彼に、

さらに話を聞くと、

過去にキックボクシングの経験があると言う。

そうなると、

ケンカはますますしたくないし、近寄りづらい。

実は、

彼は、21歳で、

先日、上京してきたばかり。

彼女も、「います!」と男らしくキッパリ言い切る彼。

なんでも、地元に残る彼女と、

上京する前に、別れのHをしてきたのが、

まだ1週間前というのだった。

当分、会う予定はないが、

でも、嫌いになったわけではなく、

多分、次の正月に会えればと思ってると言う。

話を聞いていると、

あのヒット曲「木綿のハンカチ―フ」のようだし、

ドラマ「今日から俺は」の1シーンにあってもおかしくない感じ。

そんな彼が、

東京での最初のチャレンジが、

今回のチャレンジだった。

 

こんな微笑ましい笑顔を見せられたら、

上半身裸になると、

さすがボクサーらしい、

たくましい胸筋。

しかも、両胸に、

それぞれファッション・タトゥ―が!

「カッコいいね。」と声をかけると、

満面の笑み。

笑うと、なんとも言えない愛嬌のある顔をした。

睨みつけるような顔と、

そのギャップに、

急に親しみがわいてきた。

両手を振り上げると、太い腕。

やっぱり、鍛えてきた筋肉は、

半端ない。

イケメンとは言い難いが、

この勇ましさに、この愛らしいスマイル、

これじゃ、頼れるお兄ちゃんタイプを求めてる女性に、

モテそうだ。

 

彼の初体験も聞いてみた。

すると、中学生のとき、

男2人女2人で遊んでいて、

そのうちの友人の男と女のコがHし始めた。

すると、残った女のコも、彼も、

その雰囲気にのみ込まれ、

彼らもHしちゃったそうなのだ。

相手は、恋人でもなんでもなかったと言う。

やっぱり、彼らしく、初体験も豪快な感じ!

人がいても、Hをすることは珍しいことじゃなく、

「どこでもやってた!」と言いのけた。

 

彼が、ニッカボッカをおろすと、

そこも男らしいモノ。

また、それを披露しながら、

会心の笑顔を見せてくれた。

打ち解けてくると、笑顔もよく見せるし、

そんなにいかつくもない。

見かけの男らしさは、

鎧のようなもので、

いざという決戦の時のためだけで、

普段は、心優しい兄貴なのかもしれない。

スタッフが、事前に彼に確認すると、

男からフェ●されるのは、かなり抵抗があると言い、

拒否したそうだ。

男にやられるのは、

ちょっと屈辱を感じているようだった。

でも、交渉を進めた結果、

覚悟を決め、チャレンジ。

まず、AVを見て、

それで元気になった彼。

それは、彼女との別れのH以来の興奮だった。

たが、それは、まさに青天の霹靂のような、

男からの刺激。

フェ●もされた。

たっぷり、男からの刺激も受けた。

イヤだったはずだけど、

彼は神妙な顔。

最後には、

「気持ちいい!」と言い放った。

 

   恋人よ

    僕は旅立つ
    東へと 向う列車で
    はなやいだ街で 君への贈りもの
    探す 探すつもりだ

 

   いいえ あなた私は
    欲しいものはないのよ
    ただ都会の絵の具に
    染まらないで帰って 

 

これは、「木綿のハンカチーフ」の歌詞だが、

21歳の彼にも、

東京では、きっといろんなことがあるはず。

出会う女性も多いだろう。

彼女への秘密もできちゃったし、

刺激的な体験もした。

でも、都会の絵の具に染まるのも、

男との経験に感じても、それはいいけど、

このカラダ、このパワーで、

乗り切ってほしい。

では。