人には、いろんな考え方、生き方があって、

いい。

それを自由に発言できる社会こそ、

大切だと思う。

先日、ある政治家が、

「××区に(××××の人が)広まったら××区は滅んでしまう」

などという発言した。

そのコトバには、

LGBTの人たちの権利は尊重するものの、

「普通の結婚をして子どもを産んで育てることが

いかに人間にとって大切か、このことを子供達に教えないと」

という意味合いから発言されたと言う。

高齢化、少子化が進む日本を危惧して、

出産、子育ての大切さも教えるべきと言うことらしい。

この発言や、この政治家をどうこう言うつもりはない。

ところで、生活していると、

「普通の結婚」「普通の生活」「普通のくらし」・・・・・

などと、

「普通」と言う言葉をよく耳にする。

でも、「普通」ってなんだろう?

世の中には、

自分は「普通」じゃないのかなと悩んだり、

「普通」って言われたい、思われたいと

苦しんでいる人もいる。

「普通」になりたいと努めている人もいれば、

「普通」じゃないと思われても、

懸命に生きていこうとする人もいる。

今回は、ちょっとだけ、そんなことに触れてみたい。

 

あるゲイビデオにも、

悩みを抱えた青年が出演していた。

高校を卒業して、

大学生活をしている青年だった。

スポーツをしていた言うだけあって、

カラダは、スリム。

優しそうな雰囲気で、どちらかと言えばイケメン。

そう、言葉で、あえて言うのなら、

「普通」っぽく見える青年だった。

でも、彼は悩みがあって、

それは、男の人のカラダに興味が出てきたと言うのである。

大学に入って、

いろんな人に出会って、

いつしか、そんな興味を持つようになったと言うのである。

年頃になれば、

恋愛や性体験にも興味をもつもの!

でも、それが、誰に対してなのかは、

人によって、さまざま。

漠然と、

男性とか女性とかに興味を持ち始める人もいれば、

特定の身近なある人や、芸能人や有名人に、

興味や関心を持つ人もいるだろう。

相手の考え方や風貌を好きになることもあれば、

その人と一緒にいたいとか、

Hしたいという願望を持つこともある。

それは、その人その人の自由だし、

自然なことだと思う。

でも、そのとき、

好きな対象が異性であるなら、

悩むことはあっても、

人にも相談することもできることもあると思うが、

同性に興味を持った場合だと、

誰にも相談できず、

どうしたらいいのか、迷うことが多い。

彼も迷っていたときに、

偶然、出会い系サイトで知り合った人と会った。

それが、ゲイビデオの関係者で、

彼は、男性のカラダに興味があることを

吐露。

その後、実際に、

男の人に、自分のカラダを刺激してもらい、

相手の男の裸を見て、触れることになったのでした。

悩んでいてもしかたない、

実際に体験してだみようと思ったのだろう。

 

彼は同性愛者なのか、

それとも、ただ、ほんの少し、

男のカラダに興味があっただけで、

それは、いつしか消えていくものなのか?

他人の男って、

どんなカラダをしていて、

性欲をどう処理しているのか、

そんなことに、なんとなく興味を持っただけなのか?

これから、どうしたらいいのか?

それは、

今すぐ答えを出す必要はないが、

彼が、じっくり考えて、

自分で、答えを出さなくてはいけない。

その答えは、

誰かを愛することで答えが出るのかもしれないし、

そうじゃないかもしれない。

同じように悩む人に出会うことで、

答えが出るのかもしれないし、

ある日、突然、異性に恋して、

そんな悩みがあったことさえ、忘れてしまうのかもしれない。

でも、どの答えも彼が出したのなら、

正解であって、間違いではない。

もし、同性を愛することになって、

子どもをつくることはなくなったとしても、

社会に貢献する方法は、いくらでもあるし、

税金だって納めていくだろう。

少子化や高齢化は、深刻な問題だけど、

それに対する解決策は、

きっと、どんな人も、

自由に生きやすい日本になれば、

おのずと見えてくるのではないでしょうか?

では。