子どもが高2に進級したタイミングで、
近所の公共施設でアートスクールの募集を見つけた。

GW前からスタートし、原則月2回。
翌年の3月まで開催される通年のスクールであるが、
1、2、3と学期単位で、作品展もやるらしい。

作品をつくるだけなら高校でもできるのだが、
講師がなんと、東京G大先端卒の現代アート作家だった。

わたしたちの住む地方都市で、現役の美術家にお目にかかれるチャンスなんて、もう二度とないだろう。
というわけで、子どもをアートスクールに入会させた。

アートスクールの受講生は、少人数であったが、
うちの子のような高校生からシニア世代まで、
さまざまなバックグラウンドの方が集まり、
それはそれで面白かったようだ。

ここですこし高校の事情を書くが、子どもの高校は美術部員でないと、
外部コンクールや高文連の大会などに参加することができないという決まりがある。
特待で入学した生徒は美術部への入部を義務づけられるし、
油画の画材を使えるのも美術部員だけ、といった謎の特権もあった。

そんな中、うちの子は美術部に入らなかったので、アウトプットの機会が少なく、作品展示の経験に乏しかった。
そのため、アートスクールで作品制作と展示を何度かできたことは非常に良かったと思う。

アートスクールで制作した作品の中には、のちに先端入試の際、ポートフォリオに入れたものもある。

そしてやはり現役バリバリの作家の方と交流できたことは、
多感なる年頃の高校生には大きな影響があったようだ。

とても優しい先生で、アートスクール卒業後も何かと相談に乗っていただいていた。
本当にお世話になりました。