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富士製薬工業(4554)がさきほど、中間決算と増配を発表しました。7日に上方修正を発表したばかりですが、改めて、勢いを感じています。

富士製薬といえば産婦人科に強みを持つジェネリックメーカー。株価はGW前後から上昇していますが、これは、足元の好調な業績が確認されたことと、ジェネリックメーカーに対する成長期待の高まりが背景にあるようです。GW前の一般紙に、国がジェネリックを普及させるため、ジェネリックが処方の標準となるよう処方箋を改めるとの観測報道がありました。この記事を受けて沢井製薬(4555)東和薬品(4553)などジェネリックメーカーが軒並み人気付いた経緯があります。


個人的には、これらジェネリックメーカーの中でも、特に富士製薬に関心があります。それは同社が産婦人科分野を得意とするからです。少子化が進み、産婦人科は逆風との見方も出来ますが、私には、産婦人科は不妊治療によってむしろ潤っている印象さえあります。また、中期的には少子化対策の効果もある程度期待できそうです。


実は、10年ほど前、都内の高名な産婦人科に不妊治療のため通ったことがあります。完全予約制にもかかわらず、病院側が需要増をこなしきれなかったせいか、いつも2~3時間は平気で待たされました。加えて、治療費がずいぶん高く、安い車が買えるくらいの出費でした。結局、忍耐と出費に耐え切れず、途中であきらめてしまいました。他の産婦人科にも行きましたが似たり寄ったりでした。

最近、家の近所を散歩していたら豪勢なビルが建設中でした。のぞいてみると、産婦人科の建て替えでした。今も、産婦人科は羽振りがいいんだなと感じた次第です。


景気が良くなり、結婚するカップルが増え、出生率が回復しているとの記事も見かけます。国は子育て支援に積極的に取り組んでいます。


富士製薬にとっては当面、「ジェネリック普及(医療費抑制)」と「少子化対策」という2つの国策が追い風として期待できそうです。