シヌミニョ 秘書の恋 4
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初めてのお酒を失敗してからテギョンヒョンには事故多発地帯と呼ばれ敬遠されつつも、優しさをみせてくれるようになった。
その優しさにドキドキして初めての恋をしているんだと感じた。
傍に居るためには仕事をクビになるわけにいかない。
だから、この日も残業をしながら頑張っていた。
「ミナム、まだ終わってないのか?」
「あっ」
「シヌひょん」
「見たところ、テギョンに頼まれた資料作りが終わらないってとこか?」
「はい」
「何をしたらいい?」
「えっ?」
「2人でした方が早いから」
シヌひょんは私の意見をちゃんと聞きながらアドバイスをしてくれたり、まとめたりと助けてくれた。
『シヌ~ヘルプ』
私の手伝いをしていて会社に残っていることを知った他部署の人がシヌひょんに助けを求めた。
その応援に答える為に席を外すまで続いた。
頼ってばかりじゃダメだとがんばった。
「ブタうさぎ!」
「あっ」
「まだ、終わってないのか?」
「はい、シヌひょんが手伝ってくれて終われそうなんですよ」
後少しのとこでシヌひょんは他部署の応援要請で顔を出しにでかけてしまったから、ひとりで黙々とまとめているといつの間にかテギョンヒョンが事務所に顔を出していた。
「大変だったのか?」
「大丈夫です!」
「悪かったな」
「どうしたんですか?」
「問題ない。よくできた資料だな」
褒められて嬉しかった。
「シヌひょんが助けてくれたんですよ」
「シヌ…」
「はい」
その時、内線電話がなった。
「あっ、ちょっと失礼します」
『ミナム、残業してるって?男のかっこうしていても女なんだから帰りはシヌに送ってもらってよ』
「あっ!」
大きなマ室長の声が内線電話からもれてテギョンヒョンに聞かれてしまった。
「女?」
「あのその」
「俺が送ってやる」
「えっ?」
「ふんっ!おまえが酔って俺に倒れてきた時に気がついている」
「えっ?」
「クビになりたくなかったら他のやつらに気がつかせないようにしろ」
仕事の仕上げをしてもらい、テギョンヒョンに連れられて歩いているとシヌひょんが驚いた顔をして見ていた。
「先に帰る」
「ミナムも?」
「あぁ、俺の仕事を頼んで遅くなったみたいだから送って行く」
「なら、俺が」
「いやっ、いい」
シヌひょんの横を通りすぎ、私はテギョンヒョンの後に続こうとした。
「ミナムは」
「はい?」
「なんでもない」
「シヌひょん!あのその、手伝ってくれてありがとうございます」
「いいよ。ほら、テギョンが睨んでるよ」
切なそうな顔を一瞬して、すぐに笑顔になりシヌひょんは私の頭をポンポンと叩きさ去ろうとした。
「ミナム!」
その動作を見ていたテギョンヒョンは不機嫌を隠さず私の名前を呼び歩き出す。
前を行くテギョンヒョンの背中と振り返りシヌひょんの背中を私は無意識に見ていた。
私はシヌひょんの表情を気にして動くことができなかった。
これ以上離されるとテギョンヒョンの早歩きについて行くのが大変になる。
テギョンヒョンに再び声をかけられるまで動けなかった。
「ミナム!」
「は、はい」
私はなぜ、シヌひょんが気になったんだろ?
テギョンヒョンと居るとドキドキして、シヌひょんと居るとフワフワした。
テギョンヒョンに恋をしているとおもっていた私はシヌひょんへのそれがなんなのかまだ知らない感情だった。
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亀更新中です。
久々のお話~前回とズレがありましたら、ごめんなさい。
シヌミニョのことも見捨てずにヨロシクお願いします。
では、今日も1日~ファィティン♪
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