シヌミニョ 秘書の恋 1
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兄が3日前にバイクの事故を起こして全治3ヶ月の怪我をした。
今日は派遣社員だけど、やっと入れた会社の初日日だと兄は言う。
兄の昔からの悪友であるマ室長が私がお世話になっている教会まで来て土下座をして頼みこむ。
会社に紹介した手前と兄が手に入れるはずな給料を宛にしていたので引き下がらない。
「お嬢ちゃん、ミナムの変わりにミナムとして働いてきてください」
「ム、ムリです」
「人助け、いやいや!ミナムの為なんですよ。怪我があるていど治るまで。動けないお兄様の為にどうか働きに出てください」
地面にそのままめり込んでしまうのじゃないかと心配になってしまいそうな土下座の前に私は観念して長かった髪を切ってミニョという名前を封印して仕事場に乗り込んだ。
「ってか、ミナムオッパ…聞いてないよ」
大きなビルを見上げて、今までは自分に関わったことのない世界に私は身動きができなくなった。
「帰ろう」
場違いだとおもった私はビルを背にしようとおもいっきり振りかえるとそこに人が居た。
「キャッ」
「チッ」
「す、すいません」
抱きとめられて顔を上げると睨みつける顔がそこにあった。
「ヒョン大丈夫?」
「あぁ、なんだこいつは」
「お前誰だ」
「あっ、今日からお世話になるミ、ミナムといいます」
「ミナム?あ~テギョンヒョン!こいつだよ。雰囲気違うから気がつかなかったけど」
テギョンと呼ばれた人が私から離れた。
失礼ながらもマジマジと見つめてしまった。
「先に行く」
「はーい、じゃあ僕が社長まで案内するね。おいっ、ミナム!テギョンヒョンを見つめてないで行くぞ」
「あっ、はい」
「僕はジェルミ、前に歩く人はここの会社のエースでテギョンだよ。ようこそ、我が会社に」
足早に歩くテギョンさんを目で追いながら、ジェルミに社長室まで会社のことを聞いた。
この国ではそこそこ有名な企業でテギョンさんは業績トップで次期社長の椅子が待っている人だった。
「あっ、ミナム!ちゃんと前向いてないと危ないぞ」
それを早く言って欲しかった。
書類をたくさんもった人とぶつかってしまい書類やら何やらがばらまかれてしまい。
しかも足をとられて派手に転び、相手も私も尻餅をついてしまった。
「ユニ!?大丈夫か」
「私は大丈夫よ。彼女を助けてあげて」
「大丈夫か?」
「あっ、すいません」
私を助け起こしてくれた人の顔をろくにみないで手を預けた。
立ち上がりながら、綺麗な彼女を私は見つめてしまっていた。
さっきのテギョンさんといい、ユニさんていい素敵だと私はおもった。
「ジェルミ、この子は誰?」
「ミナムだよ。この間、車を壊しちゃったね。こき使っていいよ」
えっと?いま車を壊したと言っていませんか?
兄とマ室長に詳しい話しを聞いてなかったことに後悔した。
壊した車の修理代を稼ぐ為の働き先であり、だから働けませんとは言えない状態だと言うことに鈍いと言われている私でも解った。
「あれっ?でも、このこ…」
「シヌオッパ!とりあえず、書類拾おうよ。今日の会議の資料だし。時間に遅れたりしたらテギョンオッパに怒られるよ」
「ああっ」
助けられた人に見つめられてることにも気がつかないで慌てて私は紙を拾ってその人に渡した。
「へぇ、ちゃんと順番だね」
「ほんと?すごいわねー」
そんな会話をされていたのだがいったい、いくらの修理代を稼がないといけないのかと悩んでいたので私には声が届かなかった。
「興味大だね」
「シヌヒョン?」
こうして、私の此処での長い時間が始まった。
何が待っているのだろう?
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久々のシヌミニョの物語です。
韓国版の「美男ですね」はやっぱり特別です。
シヌひょん大好き♡
と、言うことでまたよろしくお願いします。
亀さん更新です。
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