シヌミニョ 甘いkissに変わるまで 第48話
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教会に着き、ミニョは礼拝堂でお祈りをしていた。
ミニョは何かあるとお祈りをしていた。
「いっぱい、悩みなさい」
ミニョがお祈りを終えたタイミングでシスターがミニョの傍に寄り、声をかけた。
「シスター!?」
「でも、あなたの人生だと言うことを忘れないでください。」
「……。」
「あなたが選ぶ道に後悔がないように」
「はい、ありがとうございます。」
「さぁ…疲れたでしょ?お部屋に案内しますね」
シスターはそれ以上、ミニョに何かを言うことはなかった。
しばらく、此処でお手伝いをさせてもらおうと訪ねてきた。
それをシスターが承諾した。
「ミニョちゃ~ん」
「みんな?」
「しばらく、此処に居ると伝えたらみんな競ってここへ来ましたよ。ピアノを弾いて欲しいのですよ」
ミニョは礼拝堂にあるピアノの前に移動した。
しかし、この日はミニョはピアノの鍵盤に指を置くことができなかった。
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数日後、テギョンは教会に来ていた。
ミニョが行きそうな場所は此処しかなかったからだ。
「テギョンオッパ…」
「ふん、逃げ隠れするなら他へ行くんだな」
「その、ひとりで考えたくって」
「…逃げるな!」
テギョンはミニョの腕をつかんでいた。
「ちゃんと向き合え。お前らしくない」
「テギョンオッパ!?」
「おまえ、封筒からも楽譜を出してないだろ?」
「それは…」
「答えを出しているんだ。なぜ、俺に言わない」
「嫌いになったんじゃありません。今でもドキドキします」
「……。」
「この曲を聴いてもらえますか?」
昨日は弾けなかったピアノにミニョは指を置いて奏でた。
「な…っ!?」
テギョンはこのとき、初めてシヌの原曲を聴いた。
いつもユリとセッションしているのと随分と違った。
「暖かいんです。ここが、締め付けられるほど愛しさが溢れてくるんです」
いつの間にかミニョは泣き出していた。
テギョンはミニョを優しく包んだ。
「俺から逃げたじゃなくって、真っ直ぐなシヌの気持ちに逃げたんだな」
「はい…やっぱり怖いんです」
「飛び込んで行ったらいい」
「えっ?」
「俺の楽譜を見てごらん」
テギョンは後悔をしてない顔をしていま。
ミニョは言われるままに楽譜を取り出した。
「あっ…」
楽譜は真っ白だった。
「俺も答えが出ていたんだよ。おまえは俺じゃ…面倒見きれないからな」
「テギョンオッパ!」
「想いは俺のが強いとおもっていた。でも、それはミニョが俺を見ていてくれたからだ。ずっと、一人だったからミニョの存在が大切だった。でも…おまえの気持ちが揺れたときに気がついた。恋はしていたが愛ではない」
「テギョンオッパ…私は…私は…」
「ミニョも気がついたんだろ?俺とは恋で、シヌとは愛だと」
ミニョはしばらく泣き続けた。
テギョンはミニョに寄り添うように並んだ。
その様子をシヌは複雑な気持ちで眺めていた。
ミニョが行きそうな場所をやっと探しあてた。
礼拝堂からあの曲が聴こえてきて中を覗くとミニョとテギョンが居たのだ。
そして、テギョンがミニョを優しく包んだのを見てしまった。
泣いているのだろうか?
今、泣かせているのは『俺』だとおもったシヌは礼拝堂のドアから下がった。
「ごめん…ミニョ…でも、好きでいることは許してほしい」
シヌはその場を離れて行った。
数分後、教会の子供達がミニョを呼びに来た。
泣きはらしてはいたが、ミニョには迷いがない顔になっていた。
『ねぇ、すんごくカッコ良い人が礼拝堂を眺めてたんだけど。ミニョちゃんは見た?』
呼びに来たひとりの女の子がミニョに話しかけた。
「えっ?」
「ここに黒のピアスしてたよ」
「シヌ?」
ミニョとテギョンは顔を見合わせた。
「誤解させたかもしれない」
「えっ?でも…」
ミニョとテギョンはもともと兄妹みたいな関係だったからそうなろうと決めたとこだった。
ミニョは慌ててシヌに電話をかけたが電源が落とされていた。
今度はシヌがミニョから消えた。
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