「夢」

那須を開拓していたハツたちに国から牛が支 給 された。
しかし、全家族分は無く、くじ引きで与えら れる家族を決めた。
その牛が、子を産む牝の子牛が産まれば、その家族の物になり、
与えられていない家族にも分けられるため、
乳や肉での食料や収入源が見込める牛は、
作物が育たない那須での開拓には、光明だっ た 。

那須の千振地区に酪農家が多いのは、そのためです。
栃木は北海道に次ぎ全国2位を誇る生乳生産量、これはそのまま開拓者たちが苦労してきた証 なのです。

ソ連の過酷な状況の収容所から日本に帰れると思っていた元日本兵、
連れて行かれたのは中国の戦犯収容所だった 。
世話役は、かつての友である中国人。
彼に、自分がやった事を紙に書けと命じられ る。
ありのまま書いたとしても、何度も何度も書き直せと言われる。
真綿で絞められるような日々を過ごしたのち 、
検察官による取り調べを受ける事になる。
ある者は、恐怖により精神がおかしくなる者もいた。

那須の千振の時間は過ぎ、広大な牧場を開いた。
吉岡は、パラグアイへの移住し、新たな開拓 地を求めた。

日中国交正常化されると、中国残留孤児達が日本に来た。
わずかばかりの証拠となる物や、記憶を便りに、本当の家族に会いに。

長野にいる金次は、林檎農園を営んでいた。
中国からの農業研修生が訪れた。
中国人に林檎の苗を持たせ、中国で育ててく れと願った。

中国人と一緒になった富枝も、那須を訪れて いた。

全てが落ち着き、やっとハツは早生に問いかける。
直子を亡くした事、頑張ってきた事、年老いた事・・・


牛争奪くじ引きシーンと残留孤児面会後の廊下シーンで、
顔がばっちり映りました。