【タイトル】

下読み男子と投稿女子 優しい空が見た、内気な海の話。

 

【著者名】野村美月 先生

【イラスト】えいひ 先生

【出版】ファミ通文庫

 

電子書籍(kindle)で購入。

 

個人的には作中の二人の喫茶店のシーンが好きです。

 

毎回、同じ紅茶を頼むヒロインと、

毎回、異なる飲み物を頼む主人公。

 

私は読書の為に喫茶店に立ち寄ると、同じものばかり頼んでいたので、

青のように毎回異なるものを頼むのも良いかな……

そんな気持ちになりました。

 

物語はライトノベルの下読みのバイトをしている主人公・青と、

ライトノベルを投稿する内気な美少女・氷雪の優しい物語でした。

 

青が、投稿作の中に見つけたクラスメイトの名前。

それは、氷の淑女と呼ばれる近寄りがたい少女・氷ノ宮氷雪。

一次選考を通過したいという氷雪の為に投稿作のアドバイスをする青。

 

評価シートに否定的な言葉を書かれていることに

落ち込んでいた氷雪に向ける青の言葉が優しすぎる。

 

ラノベに限らず、創作の副読本としても、読めるかもしれない一冊。

下読みの視点で、純粋にライトノベルを楽しんでいる青からの優しいアドバイス。

世界観やキャラクター、プロットの作り方などなど

二人の会話から学ぶことが出来るかもしれません。(※個人の感想です)

 

氷雪と青が作り上げるライトノベルの行方も気になりますが

二人の恋の行方もじれったくて可愛い。

青は物語の伏線を回収するように、氷雪の抱えた悩みを解決する。

これは下読みならではの方法かもしれないです。

 

優しくて読みやすい文章なので、

一気に読み切ることができました。