習志野市民フォーラムの市長選候補者へのアンケートから | 習志野子育て情報(こども園整備・保育所・幼稚園再編問題/学童その他)

習志野子育て情報(こども園整備・保育所・幼稚園再編問題/学童その他)

習志野市が発表した「こども園整備と市立幼稚園・保育所再編計画」をめぐる問題点・動向、その他国の制度改革や子育て全般についての情報発信のためのサイトです。

習志野市の市民グループが、市長選候補の5名の方に実施したアンケートを入手しました。
ウェブでの紹介についてご了解が得られましたので、そのなかから一部を紹介しましょう。

アンケート結果は、習志野市民フォーラムが発行する『習志野フォーラムだより』(号外 2011年3月30日)に掲載されています。趣旨は以下の通りです。

 このアンケート調査は、市民の関心の高い事項や当フォーラムが今までに取り上げてきた事項について、習志野市長選挙立候補者がどのような見解をお持ちなのかを調査し、少しでも多くの市民の皆様にお知らせし、市政への関心を高めることを目的に、当会の活動の一環として行ったものです。(中略)当会は、選挙活動等について完全中立を保っており、特定政党や特定政治家を支援・支持することはありません、また回答について何らかの評価をしたりコメントを付したりすることなくお伝えするものです。

そして、以下についてアンケートをとったそうです。

A.取り組みたい事項(5項目)・自由意見(市長選挙立候補の理由など)
B.個別質問
Ⅰ:習志野市の財政状況について
Ⅱ:高齢化対策について
Ⅲ:津田沼駅前南口開発について
Ⅳ:仲よし幼稚園跡地売却について
Ⅴ:自治基本条例制定について
Ⅵ:高度規制導入について
Ⅶ:こども園への移行について
Ⅷ:図書館指定管理者制度導入について
Ⅸ:ボートピア習志野について
Ⅹ:日本国憲法第9条改正について


このアンケートを実施した習志野市民フォーラムについて、こちらに記載されているなかから引用してみます。

(習志野市民フ-ラムとは)
2008年夏、秋津、香澄、谷津、袖ヶ浦の数名が集まり市の財政問題について勉強会を開いたのがきっかけで、月1回の会合を繰り返すうち、市内外の地域のさまざまな問題をクローズアップ、各地域からの参加もあり、さまざまな議題で議論するようになりました。2009年3月に勉強会の名称を「習志野市民フォーラム」と改め、財政問題はもとより、南口開発問題、マンション建替問題、幼保一元化問題、ボートピア問題、自治基本条例など数々の情報提供がなされ、意見交換、議論がなされてきました。市にも出前講座を要請、また外部講師に
よる勉強会も開いてきました。さらに「習志野市民フォーラムだより」を昨年4月に創刊号、 12月に第2号を発行、フォーラム関係者・ボートピア裁判原告・市会議員・市幹部職員・労働組合・町会役員・フォーラム参加者等に幅広く配布してまいりました。今後も内容をより充実させ活動を継続してゆきたいと思っております。(後略)


ここでは、上記アンケートのなかから、候補者たちの政策の優先順位と自由意見、それにこども園計画について質問した部分について紹介したいと思います。

なお、アンケートは東日本大震災前に配布され、回答が鴨候補が3月10日で震災前、宮本候補、布施候補がそれぞれ3月14日と3月24日で震災後であることにご注意願います。そのため、とくに政策の優先順位については、とくにその点をご理解の上、参考にしていただければと思います。

また、藤本一磨候補と三浦邦雄候補からは残念ながら回答が届かなかったそうです。
この点も、判断材料にはなるかもしれません。

質問
特に取り組みたい事項を、優先順序の高い順に、 5項目お書き下さい


候補者名  鴨 哲登志(3月10日回答)
①市保育所、幼稚園の統廃合・民営化をただちに中止する。
 子育て、保育行政の充実を徹底的に行う。
②独居高齢者の安全、安心対策、高齢者の働く場の確保
③障害者福祉施設の民営化ストップと福祉施策の充実
④公契約条例の制定
⑤天下り行政の廃止、市長を始めとする特別職の給与3割カット

自由意見(市長選挙立候補の理由など)
今の習志野市行政はあまりに利権的である。
教育、福祉、文化、環境などに行政の重点をシフトすべきである。
土地や箱物への投資より人にお金をかけるようにしたい。


候補者名  宮本 泰介(3月14日回答)
①安全・安心・快適なまちづくり
 ・被災地の復旧、災害につよいまちの構築
 ・日本一の消防・救急体制の確立
②あらゆる世代が健康で笑顔のまちづくり
 ・高齢者が元気なまち
 ・子育て先進都市の継続と発展
③優れた教育・文化・芸術のまちづくり
 ・子どもたちが安心しで択適に学べる環境づくり
 ・スポーツ、文化の振興と施設の利便性の向上
④人々が行き交う活気に満ちたまちづくり
 ・都市機能と自然環境が共生するまち
 ・行きたい所に快適に到着できる交通網の実現
⑤希望ある未来につなぐ協働のまちづくり
 ・健全行財政の維持と効率化の促進
 ・町会自治会活動、社会教育、スポーツ活動の支援体制の確立


自由意見(市長選挙立候補の理由など)
習志野市を愛するすべての市民の皆さんと共に、 「住んでいる街をもっと良くしていきたい」との想いから、市会議員として12年、習志野市のことをしっかり議論してきた経験、さらに多くの人との繋がりを大切にし、市民主体のもとで習志野市の元気な未来を作り上げてまいります。


候補者名  布施 健太郎(3月24日)
①暮らしの安全・安心を確保する防災対策とともに、被災からの復興
②高齢化・家庭機能の縮小への対応
③日本社会の未来を担う人材の育成
④定住人口、交流人口、労働人口の拡大
⑤持続可能な行財政体制の構築

自由意見(市長選挙立候補の理由など)
現職の荒木市長が引退し、 20年ぶりに市長が交代する選挙が行われますが、これまでの20年に欠けていたところは何でしょうか。 1つ目は、習志野市を将来どのようにしたいのかという長期ビジョンが暖味であったことです。 2つ目は、解決すべき課題を先送りにし、前例踏襲的な体質を変え切れなかったことです。リーダーが明確などジョンを示し、熱き想いを持ち挑戦することが重要です。
この市長選挙に臨むにあたって、私の長期ビジョンは「20年先を見据えた、 5つの重要課題」の中で明確にし、先送りされた課題は「必ず実行! 3つのまる洗い」の中で明確にしました。継承すべきことは継承し、変えるべきことは変え、新たにやるべきことは勇気と決断をもって実行しなければなりません。今こそ、市民の暮らしを守り、時代の変化に即応できる習志野市政の新たなスタートを切るべきです。
市民の皆様が、安全に、安心して暮らせる、希望と誇りを持って暮らせる、住んで良かった、住んでみたいと思ってもらえるまちづくりに向け、働くことをお約束します。ぜひ、市政のかじ取り役として頑張らせて下さい。



質問Ⅶ :こども園への移行について

鴨 哲登志
意見:大いに問題あり
事由:
⑤保育所・幼稚園が半減することにより、定員数が大幅に減少する
⑥保育所・幼稚園が半減することにより、送迎負担が増大する
⑦大規模化により、目が届きにくくなる
⑧生活リズムが違う子どもたちを一緒にするのは無理がある

宮本 泰介
意見:問題なし
事由:
③少子化の中で統合再編による効率化が図れる
④民間の活力が期待できる


布施健太郎
意見:大いに問題あり
事由:
③少子化の中で統合再編による効率化が図れる
④民間の活力が期待できる
⑥保育所・幼稚園が半減することにより、送迎負担が増大する
⑦大規模化により、目が届きにくくなる