Amazonプライムビデオにて『プラハのミステリー』(全10話)を見終わりました。

 

2021年のチェコのドラマです。

物語の舞台は1920年代のプラハ。

 

警察署の警部補だったハイネク・ブディク(ヤロスラフ・プレスル)は上司に呼び出され、警部補から警部へと昇進すると言われて喜んだのもつかの間、任務地として示されたのはインナープラハ(旧プラハ)ではなく、新プラハでの任務でした。

ブディクの機嫌をとるために、部下として好きな人材を選んでいいし専用車も用意すると言われ、親友であり、警察官として有能なルドルフ・ハヴリク(イジー・ラングマイェル)を指名します。

そして部下を1名つけるとして上から配属されたのがマルティン・ノヴァセク(デニス・サファリク)で、主にこの3人で事件を解決していきます。

 

 

左からノヴァセク、ブディク、ハヴリク。

 

 

 

第5話では殺人事件から、その犯人による奥さんを人質にとった立てこもり事件が起きて…。

 

第8話ではブディクの娘シシーを救った弁護士が殺害される事件が起こり、捜査に当たりますが、周りの人間は怪しい人物ばかりで、容疑者が二転三転します。

 

第10話の一場面。ある夜、二人の修道士が現れ、その後事件が起こります。

 

 

1つ1つの事件捜査が描かれる中、ブディク、ハヴリク、ノヴァセクのプライベートも描かれていて、その人間模様もとても面白かったです。

 

 

左から長女シシー(サビーナ・ロイコヴァ)、妻のローナ(レンカ・ヴラサコバ)、ブディク、次女のジュリー(ダリヤ・パブロヴィコバ)とメイドのエニコ。

 

 

ローナは元貴族で、貴族の称号が奪われたことに納得がいってない感じで、時折再婚相手である夫のブディクの職業(警察官)をバカにしたような発言があって嫌な人なのかな?と思っていたら、年の離れた夫を深く愛しているようでなんだかんだラブラブな二人。娘たちに対しても割と放任主義です。

 

 

長女シシーはお騒がせな娘で、ある時は付き合っている男性のせいで警察に捕まったりしましたが、その時に継父であるブディクのおかげで釈放されて、それまでわだかまりのあったブディクといい関係を築けるようになりますがその後もクスリでやらかしてましたね。でもその後の妹のことがきっかけでキッパリとクスリを止めたことは良かった。

 

 

ジュリーはブディクに内緒でノヴァセクと付き合い、体の関係をもって、妊娠してしまいます(ふしだら、というわけではなく真っすぐで本人はいたって真剣で、でもまだ幼さもある感じ)。

その妊娠のことについてはごく限られた人たちしか知らないのですが、本当のところは何とも言えませんが、不安に押しつぶされそうになったのか、シシーが隠し持っていたコカインを分量もわからず摂取したために流産したようで、おそらく両親はそのことを一切知らないので、見ているこちらは何事もなかった感じでその後ノヴァセクと親公認で付き合う感じの展開に、モヤモヤした気持ちになりました。

 

 

 

ノヴァセクは若いながらもとても仕事に熱心で観察眼も鋭く優秀な警察官。

ちょっと軽口をたたく感じもありますが、ブディクにもハヴリクにもその仕事ぶりは信頼されています。

ジュリーとの仲は父親が上司なこともあって隠していましたが、割とすぐにブディクやローナにバレてました(でもまさか子供ができていたとは知らなかったようですが)。

なかなか言い出せなかったジュリーとの付き合いを告白して、しぶしぶとはいえ交際相手の父親であるブディクに最終的に認められて良かったとは思いますが(もっと早く決断して報告してほしかった感も)。

 

 

左からトニ(ルーシー・ザコバ)、ハヴリク、パブリンカ(ミラ・ステパノバ)。

姪であるパブリンカを我が子のように溺愛していたハヴリクですが、仕事柄留守にすることも多く、パブリンカが病気がちなこともあって一人にしておけず、面倒を頼んでいたのが、地元で娼婦をしているトニでした。

それまでのハヴリクは女好きで捜査中も知り合った女性と気軽に関係を持つような女たらしだったのですが(そのおかげで事件に関する情報を得られることもありました)、パブリンカのことを考えて母親になってくれる女性が必要だ、とトニにプロポーズ。束縛を嫌うトニは始めのうちは断っていましたが、捜査中に大けがをしたハヴリクを見てプロポーズを受けます。

その後も一波乱あったりしましたが、3人家族として落ち着いて良かったです。

 

 

面白い作品だったのですが、この1シーズンしか作られなかったようで残念です。