AmazonプライムVIDEOにて『ヴォルテール高校へようこそ』(全8話)を見終わりました。
フランスの学園ドラマで、1963年、男子高校だったヴォルテール高校が共学となり、初めて女生徒が通うことになり、そのことで巻き起こる様々な出来事が描かれています。
肉屋の娘のミシェルは高校に行くことを楽しみにしていますが、父親は女性が高校に行くことに消極的で、頼りにする兄のジャン=ピエールには自分とは他人のふりをしろ、と言われます。
そんなミシェルにできた友達がシモーヌ。アルジェリアからフランスに住む叔母を頼ってやってきた女の子。
二人は親友になります。でも両親(特に母親)はアルジェリア人のことを良く思っていません。
後にミシェルの兄のジャン=ピエールとシモーヌはミシェルや家族や友達に隠れて付き合うようになるのですが…。
他には母親と二人暮らしで、その美貌で男子生徒が釘付けになってしまうアニックという女生徒がいます。
彼女は優等生で、自分の将来を考え、勉強に真剣に取り組み、男子生徒とあまり関わろうとしません。
そのアニックが唯一男子生徒の中で気を許すのがピション。
他の生徒のようにギラギラした目で見ずに、普通に話しかけてくるピションはアニックにとって大事な友達でした。
でも、ピションの思いは恋愛感情だったので、徐々にその思いがすれ違っていき、あるとき決定的な出来事が起き、ピションはアニックに絶交を宣言します。
ヴォルテール高校の生徒監督をするのはミシェルやジャン=ピエールの叔父のポールです。
彼にはジャンヌという妻がいて、同じ学校で養護教諭をしています。
この夫妻にはある秘密があります。そのせいで、後々あるトラブルが起きるのですが…。
ポールと惹かれあうのが新任の英語教師としてやってきたカミーユです。
彼女には離婚協議中の夫がいるのですが、夫の元へ帰らないことを家族には理解されずカミーユはそのことで苦しんでいます。
ポールに惹かれつつも彼が妻帯者なので、思いを心に留めていましたが、ポールとジャンヌの秘密を知って、その思いは募っていきます。
8話と短いですが、登場人物たちに色々と変化があります。
今では当たり前の男女共学がまだこの時代では当たり前じゃないことが驚きです。
また、男女に対する意識の違いと言うか価値観が今と全く違うので、年配の男性方が口にする、女性蔑視とも思える言葉にイライラするシーンが多数ありました。
さまざまなトラブルがありますが、中でも決定打だったのがミシェルとロブラックが駆け落ちしてしまったことで、せっかく始まった男女共学はやっぱり止めよう、ということになってしまうのですが、この後、登場人物たちがどうなったのかとても気になります。
ぜひシーズン2を作ってほしいです。
初めて会った時から惹かれあっていたポールとカミーユ。
体育教師は男子生徒のカリキュラムしか考えてなかったので、ミシェルたちに「何をしたらいいか」と聞かれて困り、咄嗟に女子生徒には授業中、登り棒ならぬ「登りロープ」をするようにと言い渡します。
困惑するアニック、シモーヌ、ミシェル。
アニックはその美しさゆえ、男子生徒にいつでもジロジロと見られています。
皆に隠れて付き合い出すジャン=ピエールとシモーヌ。
アニックとピションは二人で共同研究を発表します(この二人お似合いなんだけどなぁ…)
ロブラックとミシェル。こちらも周りに隠れて付き合うのですが…。