河出文庫

   『西瓜糖の日々』

       リチャード・ブローティガン・著

                 藤本和子・訳

 

を読了。

 

不思議な小説でした。

主人公の男性は、コミューンのような場所「アイデス“iDeath”」に暮らしています。

その世界の物質は日本のそれとは違う形の西瓜から作られる「西瓜糖」から出来ています。

他にも西瓜と鱒から作られる「西瓜鱒油」などもあります。

登場人物たちは皆、日々穏やかに暮らしています。

でも、その他には“忘れられた世界”があって、そこに良く出入りしている人たちも…。

そしてこの世界には過去には人間と同じ言葉を話すことができる虎たちがいました。

穏やかな日々はずっと続くと思われましたが、主人公たちにある悲劇が訪れます…。

 

幻想的な文章ですが、1つ1つの章が短いので、詩のように読みやすいものでした。

他の作品も読んでみたいです。

 

 

 

全然関係ないかもしれませんが、私がこの本を読むきっかけになった曲です。