WOWOWオンデマンドにて『アフェア 情事の行方』S5(全11話)を見終わりました。
長く続いたこのドラマも今シーズンで終了となりました。
今シーズンでは去った主要人物のアリソン(ルース・ウィルソン)とコール(ジョシュア・ジャクソン)は回想シーンのみで、その二人の娘ジョーニー(アンナ・パキン)の大人になった(30代後半)未来と、ノア(ドミニク・ウエスト)とヘレン(モーラ・ティアニー)、そして娘のホイットニー(ジュリア・ゴルダニ・テレス)たちの現在進行形が描かれています。
ノアはかつてのベストセラー『転落』の映画化の話が持ち上がって、人気スターのサーシャ・マン(クレス・バング)が主演・監督をする方向で話し合いが持たれていました。
サーシャは気さくで、始めはとても印象が良かったのですが、脚本を兼ねるノアに原作を無視するような次々と注文を出し、ノアがそれを断ると段々煙たがるように…。
そんな中、撮影現場に訪れたヘレンと親しくなって、後に二人は付き合うように…。
自分だけのけ者にされて、子供たちまでサーシャに懐いていることに腹を立てたノアは、こすい手を使ってサーシャを貶めようとしますが、それがサーシャやヘレンにバレて余計に気まずい状態に…。
30代後半のジョーニーはやさしい夫と二人の娘と暮らしていましたが、誕生日をお祝いしようとする夫を激しく拒絶します。
彼女にとってアリソンと同じ年になるのは、とても恐ろしかったのです。そして抗不安薬を大量に飲んで落ち着こうとします。
そして、自分の不安をかき消すように夫以外の男性と刹那的なSEXをしていました。
家族やヘレンたちと関係を良くしたいと思っているノアですが、過去に教えていた生徒や、担当編集者だった女性たちからセクハラで告発されてしまいます。
そのせいで、新作の発売が見送られ、脚本のクレジットからも外されてしまいます。
父親のひどい浮気のせいで距離を置いていたホイットニーも、さすがに父親がセクハラをしていたとは思えず、たまたま飛行機で一緒になったノアを訴えている女性の一人と話をしますが、彼女の話を聞いていて、父親がセクハラをしていたことを確信します。
そして、あのパーティーの夜のバスタブの件を思い出すのです。(泥酔したノアは若い女性たちを獲物を追うような目つきで見ていた姿をホイットニーに見られていました)
ヘレンは自分と付き合っていたサーシャが、ノアのセクハラ告発を仕組んだことを知ってサーシャを非難し、決別します。
そして落ち込んだノアの力になろうとしますが、その姿はホイットニーには理解できません。
母親にノアに対してもっと毅然とした態度をとるべきだと非難して、自分の結婚式への出席を拒むのです。
ホイットニーに拒絶されても、彼女の知らないところで必死に娘の結婚式を成功させようと奮闘するノアにヘレンは心を動かされます。
結婚式当日、参加できないとわかっていながらもそっと陰から娘の晴れ姿を見つめるノア。
そしてそっと一人その場を立ち去り、泊っているモーテルに戻ります。
式がだいぶ進んだころ、ヘレンは一人でいるノアのことを思い、式を抜け出してノアの元に行きます。
ホイットニーの結婚式はとても温かで和やかな雰囲気で進みます。
ノアが監修していたフラッシュモブも上手くいって、当初来れないと思っていたコリンの母親も何とか式の最中に到着して親子でダンスを踊ることもできました。
コリンはホイットニーに、母が来られたのはノアが手配してくれたからだと伝え、結婚式の準備もノアがヘレンに代わってやっていたことを知らされます。
ホイットニーは認知症気味の祖父に(そのときはシャッキリしてました)お願いをして、プールで祖父が騒ぎを起こしている間にカットしたウエディングケーキ持参で、ホイットニー、コリン、マーティン、トレヴァー、ステイシーで式を抜け出して、ノアの泊まるモーテルに向かいます。
着いたホイットニーが窓から中を覗くと、そのモーテルの部屋からはノアとヘレンの愛し合う姿が見えて…。
4人の子供たちとコリンは仲良くモーテルの外のベンチに腰掛け、ケーキを頬張ります…。
海岸工学の調査をしているジョーニーは、アリソンの墓を訪ねて、そこで遺伝と環境因子の研究をしているEJと出会います。
EJの話からアリソンの遺体が見つかった経緯を聞き、冠水により今は放棄された警察署で当時のファイルを見つけた二人。
アリソンの自殺の判断をされた状況を知りますが、その日の夜ビーチでスーパームーンを見たジョーニーはあることに気づくのです。
そして母親の自殺は間違いで、誰かに殺されたのでは?と思い、調べ始めます。
そして当時のアリソンの恋人ベンが怪しいとにらみ、彼の元に行き、真相を尋ねます。
その場では殺人を認めたため、警察を呼びベンを告発しますが、訪ねてきた瞬間からジョーニーの中にアリソンを見たベンは、ジョーニーの企みに気づいていて、言葉巧みに警察をだまし、ジョーニーが心を病んでいるような印象を与えて追い払います。
そんな仕打ちに怒りが収まらないジョーニーは、コールの遺品の銃を持ち出しベンを殺そうとしますが、そこに駆け付けたEJに止められます。
自分の中の怒りを抑えきれないジョーニーに、EJは自分がヴィックとシエラの息子であることを伝えます。
図らずも二人とも不倫関係の相手の子供でした。
母親に見捨てられたと思って、常に孤独と不安を感じて暮らしてきたジョーニーとは対照的に、EJは実母のシエラ、そして第二の母親のようなヘレン、そしてノアとも良好な関係を築いて幸せに暮らしてきました。
その話を聞いたジョーニーは、もうこの関係を続けられない、とEJに別れを告げ、アリソンがノアと出会ったあのシーフードレストランに向かいます。
そこにいた年老いた男性はこのレストランを買い取ったノアでした。
ジョーニーのアリソンへの思いを知ったノアは、アリソンは当時、必死にジョーニーのために心を立て直し、一緒に暮らそうと努力していたこと、一番にジョーニーのことを考えて、深く愛していたことを伝えます。
その話を聞いて、憑き物が落ちたようにジョーニーは心が穏やかになり、家族の元へ戻ります。
ノアはある日、モントークの崖の上で、昔を思い出し、あのフラッシュモブを一人で踊ります。とてもいい笑顔で…。
というところで物語が終わりました。
この作品、見ている途中はかなりモヤモヤして、アリソンにノアに、ホイットニーに、コールにシエラに結構イライラさせられましたが、明るいラストで本当に良かったです。
EJはちっともシエラにもヴィックにも似てませんでしたね(でもいい人みたいだし、あの後いい人と出会えるといいですね)
大人になったジョーニーを見て、ベンはすぐにアリソンの娘だと気づいたのにノアは気づかないあたりが何とも…(でも、ノアの話を聞いたからこそジョーニーはやっと母親を理解したのだろうし、ノアはいいことしましたね。)
ホイットニーの婚約者のコリン、画家といえども全然絵が描けなくて、また悪い男に騙されたのか?と思っていたら、きちんと作品を描いていて、しかもホイットニーの肖像だった、というのが心憎いです。(あのファーキャットを選ばなくて本当に良かった…)
主要キャストが2人も抜けてしまって大変だったと思いますが、見事に物語が収束したと思います。
それにしても、最近のドミニク・ウエストの不倫報道にはガッカリですが…。(ドラマの中だけにしておいてほしかった)
ノアとヘレン。本当に色々なことがありました。
人気スターのサーシャ。始めは感じよかったんですけどねぇ…。
ホイットニーとコリン。とてもお似合いの二人です。
右からマーティン、ステイシー、トレヴァー、そしてトレヴァーの彼。彼らにとってヴィックはいい継父でした。
親密になるサーシャとヘレン。
ホイットニーの元カレ、ファーキャット。別れて正解。
ジョーニーを心配する夫。
ジョーニーの話を聞くEJ。