AmazonプライムVIDEOにて『True Blood /トゥルー・ブラッド』全7シーズン見終わりました。
以前にS4まではLalaTVで見ていたのですが、その後のシーズンの放送がなく、ずっと見れなかったので、今回全シーズンを見ることが出来て良かったです。
このドラマはドラマ『シックス・フィート・アンダー』の脚本・制作・監督や映画『アメリカン・ビューティー』の脚本などを手掛けたアラン・ボール監督・企画・制作総指揮の作品で、シャーレイン・ハリスの原作をドラマ化した作品です。
ルイジアナ州の架空の町ボン・タンが舞台で、その世界ではヴァンパイアが人権を持っていて、人間と共存しています。
ヴァンパイアたちは日本人の開発した「TRUEBLOOD」という人工血液を飲むことで人を襲わなくて済むからです。(実際は人知れず襲っているヴァンパイアたちもいるのですが…)
主人公のスーキー・スタックハウス(アンナ・パキン)はおばあちゃんとの二人暮らしで、バー「マーロッテ」でウェイトレスをしています。
彼女は人の心が読める能力者(テレパス)で、そのことで昔から周囲の人に奇異な目で見られてきました。
そんな彼女がある日「マーロッテ」で働いていると、一人の魅力的な男性がやって来ます。
生まれて初めて心の声が聞こえないその男性に強く惹かれるスーキー。
その男性はビル(スティーヴン・モイヤー)と言う名のヴァンパイアだったのです。
二人は強く惹かれあいますが…。
S1ではスーキーとビルの二人の出会いと、ビルが現れた頃からボン・タンの町の中で起こり始めた殺人事件(被害者は女性で遺体には噛み後がある)の容疑者扱いされたスーキー。自身だけでなく兄のジェイソン(ライアン・クワンテン)、そしてビルも犯人と疑われたために容疑を晴らそうとスーキーは犯人捜しに奔走します。そんな中大好きだったおばあちゃんも自宅で殺されてしまいます。
各シーズンで本当に色々なことが起き、とても目まぐるしいです。
S2ではビルはスーキーを救うために同族であるヴァンパイアを殺したことで、何の罪もない少女ジェシカ(デボラ・アン・ウォール)をヴァンパイアの仲間にしたり、スーキーの兄のジェイソンは前の彼女がV中毒で自分も同じ状態になったことを反省して、自分を変える場所としてなぜか「太陽教団」という怪しげな宗教団体に入ってひと騒動起こしたり、連続殺人事件の犯人が分かって、一件落着したと思ったら、「マーロッテ」の経営者サム(サム・トラメル)の昔を知る魔女が現れて町の人を取り込んで酒池肉林を開いて(本当に言葉通りです)、シェイプシフター(変身能力者)であるサムを儀式の生贄にしようとしたり…。
スーキーの親友タラ(ルティナ・ウェスリー)のいとこのラファイエット(ネルサン・エリス)が失踪するのですが、それには「ファングタジア」というバーのオーナーで、ヴァンパイア界のルイジアナ州の保安官であるエリック(アレクサンダー・スカルスゲールド)とパム(クリスティン・バウアー)が関わっていて、ラファイエットを救うためにスーキーがラスベガスに行ってエリックのメーカーで行方不明のゴドリックの行方を探すための手伝いをする羽目になったり…。
S3では行方不明になったビルを探すスーキーと、ビルの行方にも関係のあるミシシッピのヴァンパイアの王ラッセル・エジントンとの戦いが描かれています。
ビルを探してミシシッピ州ジャクソンに向かうスーキー。エリックに頼まれて狼人間のアルシードも同行します。
恋人を失って失意のタラでしたが、フランクリンという不思議なヴァンパイアと出会います。(その後、フランクリンに気に入られたために、タラはとんでもない目にあいます…。)
サムは本当の家族を探し出して会いに行きますが、その後一家がサムの元に転がり込んできて…。
ジェイソンは今度はそうとは知らず豹人間のクリスタルと出会うのですが…。
S4ではスーキーの能力が「妖精」の力であることがわかります。
そして一時的に記憶を失ったエリックがスーキーの元でしばらく暮らし、二人は恋愛関係になります。
ラファイエットは彼の母親の介護士であるヘスースと付き合って幸せだったのですが、ヘスースが言うにはラファイエットは霊媒の能力があり、自分には魔術師である祖父と同じような魔術を操る能力があると話します。ある危機を脱するために祖父の元に向かったラファイエットとヘスースでしたが…。
S5ではヴァンパイアを取り仕切るヴァンパイア統治局とそれに抗うヴァンパイア原理主義との抗争にスーキーたちが巻き込まれます。
また、スーキーを救うために犠牲になったタラを死なせたくなかった(実際は死んでますが)スーキーはパムに頼み込んでヴァンパイアにしてもらいます。
でも本人の同意なく勝手にやったことで、タラとは気まずくなるスーキーとラファイエット。
アルシードは誰がグループのリーダーになるか?という同族の争いに巻き込まれます。
そしてスーキーとジェイソンは自分たちの両親の死の真相を知ります。
S6では先の統治局と原理主義の戦いの中、「TRUEBLOOD」の工場が破壊され、市場への供給が絶たれたためにヴァンパイアが人を襲い始め、人対ヴァンパイアの争いが高まっていきます。
そしてスーキーをずっと待ち続けていた妖精でヴァンパイアのワーロックとの対峙。
危うく無理矢理ワーロックの花嫁にされるところでしたが、すんでのところで助かりました。
また、アーリーンの良き夫で子供たちの良き父親であったテリーが過去に自分がしたことと向き合い、悲しい決断をします。
保安官となったアンディは森で出会った女性とたった一回の関係に及びますが、その女性は実は妖精で、出産のためにアンディの前に現れ、四人の女児を産んでその場を去ってしまいます(ものすごいスピードで妊娠・出産・そして子供たちは発育します)
知事はヴァンパイアを捕まえさせて、収容所に入れ、実験の道具にして、最終的には太陽光で殺すことを計画し、実行に移します。
エリックやパム、ジェシカたちが捕まって収容所に入れられます。
エリックたちを救うためにスーキーやビルのとった行動は…。
最終シーズンであるS7ではヴァンパイアたちがサラのせいでV型肝炎(ヴァンパイアに致命的なダメージを与える肝炎)になって、自暴自棄になって町の人たちを襲い、人間、ヴァンパイア共に多数の犠牲が出てしまいます。
エリックやビルもV型肝炎に。
そんな中、お尋ね者となったあのサラがV型肝炎のワクチンを飲んで体に抗体ができていることを知り、エリックはサラを見つけ出し、彼女の血を吸い回復します。ビルを助けたいスーキーやジェシカはサラの血を飲むようにビルに懇願しますが、V型肝炎にかかったことで、徐々にヴァンパイアとしての能力が薄まり、人間だった時の記憶が思い起こされるようになり、すでに鬼籍に入った妻や子供を懐かしむビルにとって、ヴァンパイアとして生き続けることに意味を見出せなくなりました。
自分を殺すことで妖精の能力を使い切って人間になるように、と願い出るビルでしたが、約束の場所に現れたスーキーは妖精の力も自分の一部だから、とその能力は使わずにシャベルの柄を追ってそれをビルに突き刺して引導を渡しました。
それから数年の月日を経て、エリックとパムはヤコモトの事業を乗っ取り?実業家として「ニューブラッド」で株式上場するまでに…。
「ファングタジア」も相変わらず営業していて、その地下ではサラがVIP客に血を吸われ続けられ、正気を失いかけています…。
一方ボン・タンでは皆が集まり食事会が開かれ、ジェイソンとその家族、タラのお母さんと夫である牧師、いつも「マーロッテ」で管を巻いていた常連客の女性とその彼、ヴァンパイアのキースと一緒にいるアーリーンや子供たち、ラファイエットとヴァンパイアのジェイムズ、アンディと妻のホーリー、アンディの娘やホーリーの息子たち、ホイトとジェシカ、ヴァンパイアのウィラ、そしてニコールと一緒によその土地に移ったサムが家族を連れて戻ってきて、食卓を囲んでいました。そしてもてなすスーキーのお腹は大きく、彼女には素敵な伴侶がいるようです。
この幸せなシーンでこの物語は終わりを迎えました。
ビルと結ばれてほしい…と思いながらも途中から、ビルともエリックとも一緒にならないんだろうなぁという予感があったこの作品。
アルシードは本当に気の毒でしたが、スーキーも言うとおり、運命の人はやっぱりビルだったのかなぁ…と。
それにしても、スーキーの夫となった人のお顔が見えそうで見えない、という演出は「やられたなぁ」という感じです。
見る人を選ぶ(過激な表現もたくさんあるので)作品ではありますが、やっぱり大好きな作品です。
S4ぐらいのポスターでしょうか。
スーキーってかなり無鉄砲で向こう見ず、ときどきやけっぱちなイメージ。でも魅力的なんです。
ビルってこの悲し気な表情が印象に残っています。
エリックとゴドリック。子供とメーカーは不思議な関係ですね。
サムは女性に色々と翻弄されましたが、最終的にニコールと幸せになれて良かったです。
アーリーンってかわいいキャラクターですよね。いいお母さんだし。
ヴァンパイア統治局のナン。いつも衣装がカッコよかったです。最後がちょっと気の毒。
スーキーの服を着る羽目になったパム。パムとスーキーって服の好みが対極にある感じ。
ヘスースとラファイエット。すごくお似合いのカップルだったのですが…。
アルシードは髪が長い時の方がカッコイイと思われます。
スーキーたちのご先祖で妖精の王。スパゲッティが大好き。
ものすごい年月を待った割には相手に対しての敬意がないワーロック。(途中まではスーキーに対しては優しい感じだったのに…)
ヴァンパイアになったタラ。
ジェシカと別れて自棄になってた頃のホイト。恰好がめっちゃ似合ってない。
ウィラとエリック。ウィラは色々と苦労しました。そしてエリックから解放されました。
古代のヴァンパイアの神に取りつかれたビル。ものすごく邪悪な顔をしています。
エリックの妹。悲しい最後でした。
ジェイムズ役って途中で変わったと思うのですが、この時のジェイムズが好きです。
ニコールも大変な目に遭いました。
ジンジャーってエリックやパムに好かれてましたよね。最後に長年の望みをエリックに叶えてもらいますが、すぐに気絶しちゃうところも可愛いです。(エリックの「もういいの?」的な表情が最高でした)
日本の“ヤクーザ”と対峙するエリックとパム。エリックはこのヤクーザとも過去に因縁がありました。
保安官助手となったジェイソンですが、どうやって筆記をパスしたのか…。(実技は抜群なんですけど)
アンディって始めの頃とだいぶ印象が変わりました。(特に父親になってからの彼は素晴らしかったです)
紆余曲折ありましたが、最後には結ばれたジェシカとホイト。
株式上場してご機嫌なパムとエリック。解放されてもエリックについて行ったパムは一途ですね。
ラストシーン。共生している姿が美しいです。