2018/5/7(月) 午後 8:29の感想です。(Yahooブログから移動しています)
以前にWOWOWで放送の『ブロードチャーチ3 殺意の町』(全8話)を見ました。
このシリーズも今回のシーズン3で終了とのこと。(このコンビに会えないのは残念です・・・)
ブロードチャーチ警察の警部補アレック・ハーディと刑事エリー・ミラーの捜査の過程を描いた作品です。
S1ではマークとクロエの息子ダニーが崖下で死体で発見され、その犯人を追ううちに、ブロードチャーチの住人の嘘や秘密が明らかになっていく、というような内容で、最終的に容疑者として捕まったのはなんとミラーの夫ジョーでした。(衝撃度が高かった…)
S2ではアレックが過去に解決できなかったサンドブルックという町の事件の捜査に再び当たる顛末が描かれています。
S3では、暴行被害を訴えたトリッシュという女性の事件の捜査にあたるハーディとミラー。
トリッシュが秘密にしていたことや、元夫のストーカー行為など、トリッシュの周囲を調べると次々に怪しい人物が浮上し、なかなか容疑者を絞ることができません。
そして事件を深く調べていくうちに、過去にも似たようなレイプ事件が起きていることを知り、ハーディたちは同じ犯人だと確信します。
トリッシュの事件の捜査の過程を描くとともに、S1で登場したダニーの両親や、周囲の人たちのその後も描かれています。
例えばダニーの両親マークとクロエ。
クロエはマークと別居して、二人の娘と暮らし性暴力克服アドバイザーとして働いています。
一方のマークは生前のダニーが自分との不仲を悩んでいたことに気づけなかったこと、自分が浮気に現を抜かしているときに息子を亡くした罪悪感、そういったものから抜け出せずにいつまでも容疑者のジョーに執着していました。
子供を亡くした痛みは何年たっても決して消えることはなく、苦しむマークとクロエが痛ましいです。(でもマークは今生きている二人の娘にも気を配るべきですよね)
レイプ事件の犯人は意外な人物…かと思いきや、割と初めから疑って見ていた人物が犯人だったので、その点はあまりビックリはしなかったです。
親友だと思っていた人物が自分の夫と浮気していた、とか違法なポルノ映像を隠し持っていた、とか順調そうに装っている仕事が実は廃業寸前とか事件がなければ表ざたになることはなかった事柄が次々と浮き彫りになっていきます。
アレックとエリーのケンカしながらも、お互いを思いあう関係はいいですね。
それぞれの家族と仲良く暮らしていけるといいなぁと思えるラストでした。