2016/4/9(土) 午後 9:10の感想です。(Yahooブログから移動しています)
「ナース・ジャッキー」ファイナルシーズンのシーズン7を見終わりました。
どこかでこのドラマのラストは予想がついていた気もしましたが、なんとか立ち直ってエディと幸せに暮らしてほしいと思ったのですが、苦い結末でしたね。
主人公のジャッキーはオールセインツという病院で看護師をしています。
とても優秀で、職場でも信頼される人材ですが、彼女には深刻な問題があります。
それは薬物依存です。
職場のみんなには自分が結婚していて夫と二人の娘がいることを隠し、薬を得る為に病院内の薬剤師エディと関係を結んでいます。
そもそもエディはいくら好きな彼女のためとはいえあんなに鎮痛剤を渡したらダメでしょうに…。(普通あんなに薬をもらいに来ていたら気づくと思うのだが)
だんだん薬の耐性ができてしまった彼女はより強い薬を…と、どんどん歯止めが効かなくなっていきます。(患者用の薬をくすねたりするのです)
物語が始まったころは、優しい夫がいて、可愛い娘がいて、職場ではジャッキーの仕事ぶりに一目置いている同僚、上司たちがいたのに、エディに夫と子供がいることがばれ、それでも二人は関係を続けていましたがそのことが夫にばれ、薬物依存のこともばれて夫とは離婚することになりました。
娘たちとも一緒に暮らすことができなくなりました。
職場で嫌っていうほど薬物依存で身を滅ぼす人たちを見てきたジャッキーですが(あるときには薬物依存の集会で知り合った上司の医師の息子の死を目の当たりにします。)なかなか自力で止めることができません。
周りの人たちの助けで治療施設に入所したこともありましたが、満了期間前に出てきてしまいます。
その後にも、警官と付き合っている時期もあったのですが、彼が家にいるにも関わらず薬を使用し続けます。(結局彼ともそのことがあって別れることになりました)
捕まることを恐れた彼女は高飛びしようと大量の薬を持って空港に向かったこともありましたが、渋滞中の道路で事故が起きて、彼女は放っておけずに手当てに向かいます。
手当は成功しますが、そのあと薬の不法所持で結局捕まってしまいます。
最終的には職場にも薬物依存のことがばれてしまって、看護師をできなくなります。
でもどうしても看護師に返り咲きたかったジャッキーは更生プログラムを受けて晴れて看護師に戻れました。
で、そのプログラムを実行している間は必死に薬物を使用せずにこらえていたのに、いざ復帰できたらまた薬物に手を出してしまっているのでした…。
必死に戻ったオールセインツ病院でしたが、不動産デベロッパーに買われて反対運動もむなしく、病院が閉鎖されることになり、病院の最終日職員たちでパーティーが開かれました。
エディはオールセインツをクビになった後、製薬会社に入って薬をちょろまかして違法な取引をするクリニックに売りつけていたのですが、そのことが会社にばれて、当初はすっとぼけていたのですが、病院内に監視カメラの映像が残っていて証拠が残っていることがわかり、自分が罪を認めないと色々と調べられて、一緒にその場にいたジャッキーも一緒に捕まる、と一人罪を認めるのでした…。
懐かしい顔(以前オールセインツ病院に勤めていたジャッキーの親友のオハラ)もジャッキーの次女フィオナの堅信礼のためにかけつけました。
でも病院で働くジャッキーを見たオハラは彼女が薬でハイになっていることに気が付いて、心底失望します。
堅信礼には出るけど、ここにはいたくない、と病院を出ていくオハラ。
オハラが去った後、患者の上着に入っていた麻薬をトイレで鼻から吸引したジャッキーは幻覚を見ながらオーバードーズで病院の廊下で倒れるのでした…。
ジャッキーはクスリのせいで、平気で人に嘘をついて、その嘘を補うためにまた嘘をついて、抜き差しならない状態になってました。
コメディ色の強いドラマでしたが、描いていた薬物依存の世界はとても深刻なもので色々と考えさせられた作品でした。