こんばんは。図書室の先生です。


今回は、図書館ボランティアについて書いてみようと思います。


私の勤務する自治体では、学校司書が入る前から市民の読み聞かせボランティアグループが小中学校を巡回しています。コロナ禍で一旦中断したものの、読み聞かせボランティアは読み聞かせボランティアで私の勤務しない日に活動していて、さらにそれとは学校単位の保護者の読み聞かせボランティアが活動しているところもあります。


この他に、コロナが下火になって来た頃から学校司書の作業を手伝うボランティアの募集が始まりました。


小中学校すべての学校で募集をかけたそうなのですが、


小学校2校は、どちらも5名ほどの応募があり、


中学校のうち1校は応募はゼロで、


もう片方の中学校は1名の応募がありました。


活動頻度は3校は月に1回、1校は、私が勤務する日の午前の2時間にボランティアの方の都合が付けば来ていただく、というような感じで募集をしたそうです。



既存の読み聞かせボランティアは、まずボランティア団体が出来上がり、「読み聞かせがしたいので、月に1回(もしくは週に1回とか2週に1回とか)、◯◯の時間に伺います」という交渉から始まったのだそうで、訪問のペースが決まってしまえば、あとは当日その時間に来ていただいて、というように流れが出来上がっていますが、


今回募集となった図書館ボランティアは、応募の時点では「学校司書さんのお手伝い」と書かれていて、募集のおたよりを見せてもらったところ、どの学校もだいたい


「図書室の作業のお手伝いをしながら、お友達を作りませんか?」


となっていました。


活動初日の顔合わせの時に、それぞれの学校でボランティアに応募されてきた方に、図書館のボランティアはどんなことをやるイメージを持たれているのか、また、やってみたいことはあるかの聞き取りをしてみました。


するとどの方も、


「司書の先生から指示があった仕事をします」


とおっしゃいます。


そこで、私の方からお願いしたいこととして、


図書室の季節の飾り付けの製作

図書室イベントの景品づくり

本の受け入れ時のブックコートかけ


を中心にお願いすることにしました。


最初の年は、担当校のうちボランティアの受け入れがある3校分の作業計画と材料の準備、作業の説明などにだいぶ時間を取られましたが、時間が経つにつれて、ボランティアさんがおうちで作った飾りなどを持参してくださったり、ブックコートを掛けるのが得意な人が出てきたりして、効率良く図書室の運営ができるようになってきました。


少しずつ参加者の自発性も出てきて、最終的になにがしかの仕事をお任せできるようになるとだいぶ助かるなぁ、と、人手があることに感謝する側面がある一方、


たくさんの方にかかわり、話をする中で


「?」


と思う側面も出てきている。


今、そんな状況です。


次回以降、「?」の部分について少しずつ書いていけたらと思います。