~良寛、芭蕉、貫之、定家の自然観~
サブタイトルがいいですね。自然観…自然とは何か?
普段の生活では「天気イイね~よかった!」ってコトぐらいかしらね…
著者:安田章生
出版:創元社
この本の中で、『日本文化の中で最も発展し充実した思想を残してるのは詩歌論の世界である』と記されているようです。
著者はこの一冊に大きな影響を受けたそうです。
20世紀のアメリカ現代アートの魅力により、ニューヨークで個展を開いたそうです。
しかし日本の美、岩絵の具は捨てなかった。
結果、有力美術雑誌の表紙、全米ネットと取り上げられたみたいです。
46億年の時の流れを封じ込めたこのシリーズ。いったい、何が評価されたのか…
まずは驚き!
岩絵具という材料、黒と白の綺麗さ。
次に『余白』
西欧では塗り残しという概念、しかしそこに重い意味がある。
著者は生命誕生を暗示する雲や水を、果ては宇宙空間を『余白』に託したそうです。
「分かりにくい」日本文化が認知された瞬間だったと振り返っています。
本人にとっても驚きだったそうです。
その後、改めて日本の名作を振り返り、『再発見』ではない、また新しい『日本美発見』をします。
良寛『窮谷有佳人』
著者には文字と文字の『余白』が、冬に雪景色に枯れ枝がささって、一つの風景を感じています。
ニューヨークに住むことは世界に住むことと同じみたいです。
世界中の人種がいるからだというコトです。
その中で日本語でモノを考える内は日本文化。誰でも、世界中どこにいても日本文化である。
凄いことに、著者はゼロから日本文化を勉強し直します。
その中の一つが松尾芭蕉『笈の小文』だったそうです。
『水が流れたら、流れた形そのものに美を見いだそう』とする自然尊重。
紀貫之『新撰和歌集』の『花実相兼』、表現と内容の完全一致。
歌論書『毎月抄』の藤原定家は、『心と詞』、技術と内容の一致を提言しているようです。
さらに多くの影響を受け、著者は誘われるように、導かれるように…
『ウォーターフォール』にたどり着きます。





