おたく、マニア、とも言うが、ある事柄に関して突き詰めている人の話は面白い。
 

 

最近、インターンがやってきて長めの自己紹介をしていた。

 

人に歴史あり

 

ちょっと面白かったので書いてみようとおもった。

 

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泣き虫だった小学生時代。運動会のかけっこで転んでしまって一時最下位になったが、起きてあがって 8 人ほどの競争で 2 位まで上がってゴールした。自分は足が速いんだと気づき、その時に陸上に目覚めた。

 

しかし、みんなは 1 位の人に群がり 「自分ではよくやった!と初めて実感できたと思う反面、2 位と1 位の違いも実感した。」

「2 位ではだめなんですか?」 と質問した政治家がいたが、その人は「だめだと思った。」そうだ。

 

ということで、陸上部に入部。

地域戦では入賞したが、県大会までいくと全く通用しない。

散々練習したがやはり予選落ち。

そこで、試せる工夫はなんでもやり、使える時間は全て練習に費やした。

ノートにメモした全国大会で活躍する有名選手の名前を覚えながら寝落ちする。
来る日も来る日も練習三昧。

最終的に大学時代に全国大会までいったそうだ。

その時に、「夢にまで見た」 選手たちと同じトラックに立てた時は感涙ものだったそうだ。

 

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その後、本人と個別に話す機会があった。

特にマイナーからメジャー選手に駆け上がっていくときの話が面白かった。マイナーでも選手というからには、同じようにメジャーを目指す選手達に囲まれていたわけで、その中で、更に頭一つ抜け出すには、何を考えて、どう行動をしたのか気になるところだ。

 

「試せる練習はなんでもした」そうだが、練習のアイデアはどこから?工夫するとしてもその効果が出るまでに一定期間かかるとしたら、効く効かないの判断はどこでしたのか?(工夫の方向性がそもそも間違っているのか、あるいは方向性はいいが、練習量が足りないのか。前者なら練習するだけでは解決にはならない。)最終的にどの練習が効いたのか、 根掘り葉掘り聞いてみた。

 

本人の話としては

「効く効かないは、大量の失敗をしているので、失敗する練習は経験でわかってくる。」

「なので、今でも何かに取り組むときは、一日一個は失敗するようにしている。」

とのことだ。



 

すごーい。

 

えーと、ハタチちょっとの若者ですよね。。

 

自分を振り返ると、エアロに関しては、これまで万年中級上等!できていた(開き直り、エッヘン)。いまでも、「となりの上級者達」 のカンニング三昧ではあるが、中上級の世界を垣間見れるとは思っていなかった。小さい経験かもしれないが、過去の自分をブレークスルーして、新たな景色がみれる経験はやはりワクワクするものだと思う。

中級から中上級への道 - エアロ沼へようこそ | ビビたんのブログ (ameblo.jp)
 

 


もちろん、かけっこ 2 位でいいじゃん。

運動会終わったら、かけっこは忘れて、日常に戻るのは全然ありだ。

みんながみんな 10 年以上の心血注いで全国大会を目指す必要はない。

 

 

ともあれ、なんでも突き詰めている人の話は、そこにドラマや独特の世界観があって面白いと思った。


若者に刺激を受けた一日であった。






(転んでいるのではない、寝転んでいるのだ。)