会員のカテゴリを、ジム経営と会員の行動のマトリクスで考えてみた。
(表の機能がなさそうなので、シンプルな線で図を描いてみる。)
① 会費少*頻度少=登録会員 (まずは登録から)
- キャンペーンなどで入ったが、あまり通わない会員。
- 数回の回数券だけ買って、または、都度 (ビジター) 会員登録だけして来ない会員。私もあるジムチェーンでは、このカテゴリに入る。 (サブで通うジム)
② 会費多*頻度少=幽霊会員、お風呂会員 (レアキャラ発見!)
- 出没頻度は、月数回、週 1 以下、または 0 回
- ジムは聞くところによると施設のキャパの 50-100 倍の会員を持つという。なので会員全員一斉に施設にきたら、施設に入れないのだ。しかし現実にそんなことは起きない。なぜなら、ジムに来るのはほんの一部の会員だけだし、滞在時間も数時間のみだからだ。会員がジムに来れば、人件費、水道光熱等コストがかかる。しかし、会費だけ払って来ない会員は一定程度いる。この層はコストがかからないので、ジムとしては美味しい。
- このような会員はどのような会員か?
- ジム会員であること事で、何か健康的な生活をしている気になれる効果がある。(ハンバーガー店で野菜ジュースを頼むような感覚だろう。)辞めたら二度と運動しないと思い、取りあえず会員であり続ける。
- 最初は頻度高く通っていたが、何らかの理由で、徐々に足が遠のいた。たまに、きてもお風呂だけ。
- 単純に退会手続きが面倒で放置しているケースもあるが、あまりに来ない会員は退会しやすい。割高に思うからだ。そう、ジムは頻度高く通わないと割高な固定費と化す。それが家計を預かるコストカッターに見つかると、退会は秒読みだ。
③ 会費少*頻度多=先行投資会員 (フリーランチ、いかがですか?)
- ジムから見たらあまりおいしくないカテゴリだろう。
- キャンペーン等で、無料でまたは廉価で数か月だけ来る。
- その間、毎日来る人もいる。お風呂だけ毎日くるのも素敵だ。施設によっては、お風呂は大きくて、サウナやジャグジーもある。
- スタジオも出放題だ。たまにエアロの中級、中上級クラスに初心者 (初級者ではない) がきて、完全撃沈してしまうのもこのカテゴリの会員が多い。ジムよ、お試し体験としては逆効果だぞ。
- ジムとしてはコストがそれなりにかかるだろうが、将来的に長く通ってくれれば、きっと元が取れると期待しての投資期間だ。
- 1,2 か月間キャンペーンが続くのは、運動を習慣化する為の期間と推測する。
- 頻度高くキャンペーンをすることから、実際の歩留まり率は高くないように推測するが実際はどうなのだろう?
④ 会費多*頻度多=ノーマル会員 (コア層)
- ③ との違いは、会費をフルで払っている事。
- 会費は、7,000 円 ~ 15,000 円 / 月 (交通費含まず) をイメージしている。
- メイン ジムでは私はここにいる。
- スポーツを楽しみ、運動を習慣化している層だ。エッヘン。
- ちなみに、私は週 3,4 回だが、毎日来る人もいる。お風呂だけ毎日くるのも素敵だ。施設によっては、お風呂は大きくて、サウナやジャグジーもある。👈再掲。いつもいるので、「ぬし」 というあだ名がついている人もいる。
- スタジオも出放題だ。
- ジムとしてはコストがそれなりにかかるだろうが、比較的長く続けてくれるコアの客層。
- 頻度高く入会キャンペーンがあるので、いつも大判振る舞いの ③ 会員の費用は一体、どこから来ているのか? を考えるといかがなものかと思う ④ 会員も多い。長くいる会員へのポイント制度など、継続期間に応じたなんらかのメリットがもう少しあってもよいのではないか? と思う。
⑤ 会費多多*頻度多多=ヘビー会員 (沼ってます)
- 会費は、20,000 円 / 月 (交通費含まず) 以上をイメージしている。
- こういう人はあちこちのジムをハシゴ (いわゆる遠征) するので、交通費もそれなりにかかる。
- ④ は、⑤ を 「よくやるな、、」 と、あきれて、失礼、思っている場合が多い。
- コロナ禍で経営が厳しくなってから、 ④ を ⑤ に寄せようと、ジム側がアップセールスを強化しているカテゴリ。
- そこそこ、うまくいってるようだ。④ ≻ ⑤ へ移行しているのは 5 ~ 10% 程度だろうか。
- パーソナルトレー二ング、スクール(有料クラス)、イベント、ロッカー、予約枠、なんとか水素水、プロテイン飲料、なんでもかんでも ”カキンカキン” とかしましい。
- ジムもビジネスなので、オプションが出てくるのは分かる。しかし、問題は、これまで追加料金なしのレッスンを、なんでも有料に置き換えて選択肢を残さないことだ。なので、選択肢を示した上で、より高付加価値サービスを提供、提案してほしい。そして、その価値を感じる会員が、どんどん参加していけばいいと思う。
- 何よりその価値を提供しているインストラクター/スタッフが、見合った収入を得てほしい。なぜなら、こういうヘビーユーザー層は、ジムの設備云々より、人 (インストラクター/スタッフ) についている場合が多いからだ。キリッ
まとめ
ジムとしては、
①③ で取り込んだ会員を ④ または ② にして、
② はそのままにして、(←ここ重要。テストにでます。)
④ を ⑤ にしたい。
そんな所だろうか?
会員としては、
① か ④ で、
⑤ は文字通りオプションで、納得したらカキン
② は ④ になるか、または、続かない現実を受け入れて退会もありだと思う。(入会はいつでもできる。)
ということで、
利益相反な書き方をしてしまったかもしれないが、(実際そういう側面もある) スポーツを楽しみ、より健康的な生活の提案、運動習慣の場を提供するという趣旨/ビジネスは心から賛同する。
なので、私はスポーツジムが好きだ。お陰で、QOL も上がっている。
仕組みを理解したうえで、良い関係を長く続けていきたい。
また、
フィットネス業界については門外漢ながら、もう少し数字を使って書いてみたかったのだが、ここまで書いてて力尽きた。
続きはいつか。。
(いつだ?)
おやすみなさい。