時々、はじめてエアロをするという参加者(達)がいる。

はじめての人は、ウォーミングアップみれはずぐ分かる。シューズでもわかる。

 

自分も初めてエアロの時は何が何だか全くわからなかった。

8 カウントも知らないし、レイアリング(展開)も、各ステップの名前も全く分からなかった。今思えば、レイアリング(展開)だったのだが、どんどん動きが変わり、キューだしされても、意味がわからず、自分が何しているか理解できず、ただただ見よう見まねで終わったのを今でも覚えている。

 

はじめてエアロの人が中級に来ると、初級の、というか入門、基礎ができていないので、何のことか全くわからないだろうと思う。

はじめは見よう見まねでやっても、コリオ(振付)が長くなってくると、記憶が必要なので、いずれ限界がきて、面変えされると崩壊してしまうのである。水休憩の度に退出するか、迷っているのが見て取れる。退出する人もいるが、最後までいても翻弄されるだけなので楽しめるはずもなく、そして二度とその人達は来ないのである。

根強い人気はあれど、エアロはレッスン数が縮小傾向にあり、いまから入門、初級を教えてくれるクラスは非常に少ない。というかまずない。あるのは、初中級か、中級か、中上級である。なので、基礎を理解して、練習する機会がほぼない。レッスン出ても意味が分からない。これは当然の結果なのだが、実にもったいない。

基礎がなくても、運動そのものを見よう見まねで楽しめるレッスンが多くなるのはうなずける。(これ自体は否定はしない。) 誰も、楽しいかわからないものに、わざわざ時間をかけて新しいスキルを身につけようとは思わないだろう。
 

少し時間がかかるが、エアロは覚えると楽しいのだがなぁ、と足早にスタジオを出てゆく初めて参加者の背中を見送りながら、そんな事を考えてみた。