中津川に向かっていた



正確に言えば

瑞浪と土岐の間に


こんな大雨の日に

どうしても



中央道は、中津川から先は

朝の9時には、災害通行止めになっていた


この時は

まだ大したことは無いだろうと

思っていた


しかし、だんだん山奥に入るにつれて

雨足が強くなる


身の危険を感じるほどに





途中、五平餅屋さんがある

土日しか営業していないお店

買って帰りたかった







どしゃ降りの中、車を降りた


いつもは行列なのに

もちろん客は誰一人いない






店先におばちゃんが3人

五平餅を3本頼んだ


『今から焼くから待ってて』


軒先に入って待ってみる

どんどん雨足が酷くなる


中に入って‼️

おばちゃんに促される


それでも、肩から背中まで

濡れまくる


山道が、川のように化してくる

このまま、車で帰れるかな

不安がよぎる


雨水を見ながら、長い時間に感じた


焼き上がるとき

『あんた、傘は?』


あ、車で来たから

すぐそこまで走ってくから大丈夫。


『大丈夫じゃない‼️

私の傘、さして行きなさい‼️

車を停めてある前にあるトイレに

傘、置いといてくれればいいから❗


それと、これ、サービスだから。

漬物だけど持ってて❗』





何度か、大丈夫だからって

言ったのに、大丈夫じゃないって

怒られて…滝汗


まるで、母みたいで


全く拒否権無いけど

居心地が良くて


こんな大雨の日で

災害級の状況なのに


なんだか憑き物が落ちたみたいに

心まで流された


身体中、ぐっしょりで

次の日、頭痛が酷くて起きれなかったけれど

一生、忘れられない光景になった