・・・女っていったい何のために生きるのだろう?

モーパッサンの『女の一生』を、
戦後の信州に舞台を置き換え、
主演岩下志麻で野村芳太郎が映画化した同名映画を、鑑賞。


《ネタバレ》

乙女は結婚に憧れたが、
結ばれた夫は乳姉妹に手を出し妊娠させ、家中大騒動。
その後も、
夫の女遊びは直らず、
姦通した妻の旦那に殺される。

夫の死後、
乙女は子供に愛を注ぎすぎ、
やがて彼が成長すると、金をせびるダメ男に。

お家が没落していくまでを描いた切なく格調高い映画。


んも~昼メロのドロドロ系が好きな女子にはたまんない、連続不幸な活劇よ~(笑)


特に私が感慨に耽ったのは、
戦後から復興していく日本の背景と、
それとは裏腹に、
農地改革やカルマなどで家柄が落ちぶれていく女の性の対比。

物語の最後に、
妊娠させられ家を追い出された乳姉妹の女中が言った、
「世の中って人が思うほど、
 いいものでも悪いものでもありませんね」という、
無常観に、ガーンとやられたわ。



そうね。
人生って、他人から見たら、羨ましく映ることことでも、
人それぞれに、
青い芝生の中では、もがいてるもの。




・・・結局、人間は、みんな同じ。
良いことも悪いことも光と影が織りなす夢。

それをジャッジなしに、
神が観てるのだな~と、
俯瞰で感じることができました。





神は、女を使って夢を観ているのかもしれないね。






こんな解脱感を体感できるドロドロトランス映画「女の一生」は、超おすすめよ!