「渡辺、走りますよ。」
「へぇ?」
特別な日に来る学校近くの海岸。
一ヶ月前に告白した海岸…。
その近くで木手さんが急に走り出した。
「もう、大丈夫です。」
(凛君、甲斐君、慧君。後でゴーヤ食わすよ。)
「はぁ‥、はぁ‥。クラクラして‥、倒れちゃうよ。」
「これなら、倒れませんよ。」
「!」
クラッと瞬間、木手さんに抱き締められた。
「あ、あの…、ちょ…ちょっと‥//。」
「今日はホワイトデーですね。お返しです。」
木手さんのポケットから出された白いクマのぬいぐるみ。
ハートのお菓子を持っていて…。
「好きですよ。」
そっと私のポケットに入れてくれた。
「はい…//。」
今しばらくはこのままで…。
了