朝6:45に病院に着いた。

 

採卵できる確立は80%。

 

でもそれは約1ヶ月の準備をしてきた場合だから,今回は駄目かも知れない。

 

ちなみに人口受精が成功したとして,その受精卵による30代後半の妊娠率は約38%。

 

40代以上になると,約15%。

 

初めからちゃんとチャレンジしていても,生児獲得率は30代後半の後半で約26%(採卵の成功率なども入るから下がる)。

 

40代以上になると,8%代まで下がる。

 

こんなに確立が低い低い言われて,心の準備もできてるけど,ここまで来ると期待に胸が膨らんでしまう。

 

手術台に自分で上がり,静脈麻酔の準備。

 

相変わらず血管が見えず,一旦腕を温めるためのカイロを乗せてもらう。

 

その間に女総診の先生が術衣を着て入って来て,エコーで卵子を確認する。

 

先生が手術もするんだなー,乳腺外科は執刀医は別だけど,女総診は違うんだなー

 

と思っていたら,

 

先生「卵子がいない。残念だけど排卵してしまったみたいよ,残念だけど」

 

 

え。

 

 

えっ?

 

 

えーーー?!

 

 

言葉には出ないけど。

 

ガッカリもそんなにしてないけど。

 

どちらかと言うと,宝くじが当たらなかったときの「やっぱりねー!」って感じ…。

 

麻酔が打たれる前だったのが,不幸中の幸い。

 

先生の言葉を皮切りに,一気に撤収となった。

 

私は小さな小さな不思議な部屋へ通され,そこでついさっき脱いだ服を着,小さなソファに座った。

 

そのソファひとつと,職員用に使われるようなロッカー(空)でいっぱいになるほどとても小さな空間だったけど,不思議と圧迫感は感じなかった。

 

10時に例のものを持ってくることになっていた夫に,必要なくなってしまったことを電話した。

 

夫「何だよ!こっちは仕事休んで待ってたのに!じゃあ仕事行くよ!?」

 

…。

 

…動転してるのは夫も同じなんだろう、と、心無い言葉に動揺しないように、自分を納得させる。

 

待合室で、若い看護師さんに「残念でしたね」と優しく声をかけられた。

 

そこで初めて…ズシっと来る。

 

その看護師さんのせいでは全くない。

 

しばらくして,まだ術衣のままの先生といつもの診察室で会った。

 

先生の方がショックを受けているように見えた。

 

排卵を促す注射の直前に,排卵を促す自分自身からの命令が出てしまったのだろう,とのことだった。

 

素朴な疑問を投げかけたつもりが、何か先生のここまでの手順か処置そのものに問題は無かったのか、というニュアンスの質問をしてしまい、先生は表に出さないように努めていたけど、「心外だ!」

という顔で、対応に問題は無かったと言われた。

 

あーあ…、これがこのときの私の動揺の現れ…チーン

 

どうしようもないけど、その後女総診には紹介不可にされ、乳腺外科から婦人科の検診を依頼される際は、外の、駅も違う、別のクリニックを紹介されることになる…。

 

何もそこまで嫌わなくったって…チーン