簿記の資格取得には日本商工会議所(日商)が主催する簿記検定、社団法人全国経理教育協会(全経)主催の簿記能力検定、財団法人全国商業高等学校協会(全商)が行う簿記実務検定があります。
日商簿記検定試験1級合格者、および全経簿記検定試験の上級合格者には税理士試験の受験資格が与えられます。
広く知られているのは日商簿記検定であり、書店にも日商簿記検定試験に対応した書籍が並んでいます。

 日商簿記検定は、試験内容に応じて1級~4級があります。
試験範囲は3級・4級は商業簿記、2級は商業簿記と工業簿記(簡単な原価計算)、1級は商業簿記、工業簿記、原価計算、会計学です。
簿記の基礎と位置づけられるのが3級の知識となります。

 全経の簿記能力検定は上級・1級会計(商業簿記を含む)・1級工業簿記・2級・3級・4級に分かれています。
2級・3級・4級は商業簿記、1級は商業簿記と工業簿記、上級は商業簿記、会計学、工業簿記及び原価計算が試験範囲です。




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 このため、工業簿記では製造活動に関する記録を行います。
工業簿記では商業簿記のように帳簿記録によって、損益計算書や貸借対照表だけでなく、製造活動による製造原価報告書という財務諸表が追加されます。

 工業簿記では、記録によって製品の原価を計算することが重要です。
製品1つを作るためにどれだけの金額がかかったかという情報が必要となるからです。
工業簿記では各製品ごとに1つあたりの原価を計算することが必要となります。
自社で製品を作るため、仕入れた商品を販売する場合よりも計算は複雑になります。
そのため、商業簿記とは別に工業簿記があるのです。

 日商簿記1級および2級の試験範囲は、商業簿記だけでなく工業簿記の知識も必要となります。
日商簿記2級以上の資格取得を考える人は商業簿記だけでなく、工業簿記もしっかり学習しておかねばなりません。

 

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 簿記は、その適用領域や記録や計算内容によって商業簿記や工業簿記、他にも扱う業種によって銀行簿記、農業簿記、官庁簿記などに分けられます。
ここでは、日商簿記検定(日本商工会議所)で扱う商業簿記と工業簿記について説明しましょう。

 商業簿記とは、主として商店や一般の会社の商品の売買を記録し損益を計算するものです。
簿記を勉強するうえで基本となるもので、一般に簿記というと商業簿記のことです。
日商簿記3級および4級の試験範囲は商業簿記となっています。

 工業簿記は、製造業に適用される簿記です。
商店や一般の会社では完成している商品を仕入れて販売しますが、製造業では材料を仕入れて製造し、その製品を販売します。



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