最近読んだ本の感想を書いていこうと思う。



2015/12/20に五十嵐貴久が描く「リカ」という小説を本屋で購入した。


本屋に行く前から買おう!と決めていたわけではなく、

小説コーナーで「怖い」「夜トイレにいけません」等のキャッチフレーズがふと目に止まったのが購入のきっかけだ。


私は、根っからのホラー・グロ好きなので、

おおげさだなぁと思いながらも、

つい購入してしまった。


読み終わった感想として、

一気読みできる小説は久しぶりだな。と思った。



いつもならば、小説は2週間ぐらいかけて読むのだが、

今回は、2日で読んでしまった。


描かれている描写にリアリティがあり、

「映画」を見ているような感覚に陥った。

次々に押し寄せる「恐怖」に胸が高鳴り、

まるで恐怖に陥る主人公から直接相談されているような感覚に陥った。


なぜ、自分が「主人公」ではなく、「相談役」なのかとふと思ったが、

きっと「主人公」の立場にはなりたくないと無意識に思っていたからだと思う。



また、主人公を恐怖に陥れる「リカ」が不死身な点も要因の1つである。

「リカ」の性格は、リアリティがあったが、なんせ死なない。

銃をくらっても死なない。


急に現実離れをしてしまったため、

主人公の立場になることはできなかったと思う。

本書は、主人公の男が刺激を求めて「出会い系」を行うことから悲劇が始まる。


リカと連絡を取り始めた当初は、

こんな気の合う女の子は初めてだと言わんばかりに

リカに惹かれていく主人公。

妻、子供の目を盗んで、連絡を取り合う日々。


電話で、いざ会う約束まで段階が進んだところで、

リカの様子がおかしいことに気付く。

少し電話に出られなかっただけで、

何十回の電話が入った



そんなリカに恐怖を感じた主人公は、会う約束をキャンセルするが

その後も、リカからの執拗な電話に耐え切れず

電話を解約した。


これで一見落着かと思いきや、

リカは、主人公の素性を調べあげ、ストーキングすることに成功。



ここから主人公は本当の恐怖を体験することになる。



ガリガリにやせ細った身体に

長い髪の女(リカ)が

主人公を求め、どこまでも追いかけていく。


リカは、自己愛が強い人間で

主人公の気持ちを全く考えない女だ。



好きな人に「愛されたい」そんな当たり前の気持ちが

人一倍強く、たくさんの人を死に陥れることになる。


愛と憎しみは紙一重だというが、まさしくその通りな気がした。


本書に登場するリカは「不死身」といったリアリティに欠ける部分が、

少し残念だったが、全体として非常に面白い、刺激的な作品だった。




是非、お勧めしたい一品である。