最近読んだ小説の感想を書いていく。
20160101北川恵海が描く「ちょっと今から会社辞めてくる」を購入した。
購入した理由は、
書店お勧めする本であることと、
カバーに記載されてある内容に惹かれたからである。
以下カバー内容
「働く人ならみんな共感、最後は泣けます。」
「電撃小説大賞 メディアワークス文庫賞」
憂鬱な一週間
「月曜 死にたい」
「火曜 何も考えたくない」
「水曜 一番しんどい」
「木曜 少し楽」
「金曜 少し嬉しい」
「土曜 一番幸せ」
「日曜 明日から憂鬱」
を繰り返していたブラック企業 入社一年目の隆がヤマモトとの出会いで人生が変わる。
カバーを見たときに、仕事に対する姿勢を改めて考えさせられそうだなと思った。
近年では、ハードな仕事内容や対人関係をきっかけに
心を病んでしまったり
自殺に追い込まれてしまう事件が相次いでいる。
この本を通して、「仕事」の意味を改めて考えることができたら良いなと思った。
さて、実際に読んでみて、
この本は仕事だけでなく、生きるヒントにもなりうる内容だと思った。
ブラック企業に入社して半年ほど経過した主人公が
生きる気力を失い電車のホームへ転落しそうになる。
そこで現れたのが、謎の男、ヤマモトである。
このヤマモトとの出会いで、主人公の人生は大きく変わる。
仕事に対するアドバイスを受け、徐々に仕事が楽しくなる主人公だが、
あるミスをきっかけに、主人公の心がどんどん悲鳴を上げて壊れていく。
そんなに辛いなら
なぜ仕事を辞めないのか。
転職すれば良い話だ。
もし身近に主人公のような人がいたら
そう思う方もいると思う。
しかし仕事内容が激務な上に
上司からのパワーハラスメントで
完全に心が壊れてしまった人にとっては
それが出来ない。
会社といった組織だけに存在価値が見いだせないだけでなく、
社会全体から投げ出された気持ちになっているからだ。
自分は生きていてもしょうがないと。
生きているだけで、社会全体に迷惑をかけていると。
その思いに心を支配されてしまった主人公は遂に屋上から飛び降りようとする。
それを制したのが、ヤマモトである。
「人生は自分のためと、大切に想ってくれている人のためにある。」
「お前は自分の気持ちばかり考えているけどさ。一回でも残された者の気持ち考えたことあるか?なんで助けてあげられなかったって、一生後悔しながら生きていく人間の気持ち、考えたことあるか?」
ヤマモトは、双子の兄弟を主人公と同じ形で亡くしている。
あの時助けてあげられなかった家族と
主人公を照らし合わせていたのだ。
何としてでも助けてあげたい。
そんなヤマモトの行動が功を奏し、主人公は社会復帰をし、
自分と同じような人を助けようとする。
かつてヤマモトが自分を助けてくれたように。
この小説は、
家族等、大切に想ってくれている人の存在を忘れてはいけない。といった
当たり前であるがゆえに忘れてしまうことを物語を通して教えてくれた。
「仕事」だけでなく、社会で生きていく上でのヒントを貰うことができた。
ぜひ読んでみてください。
お勧めです。