好きな音楽、ありますか?
唐突な始まり方ですが。笑
いつもどおり、長文になります。
お時間のある方、読んでくれると嬉しいです![]()
本題に戻り。
音楽の嗜好って、何処で決まるのでしょうね?
それはきっと、自分の琴線に触れた時。年齢などは関係ないのでしょう。
私の場合は、小学校6年生の冬。
クラスの友達が貸してくれた一枚のシングルレコードは、まさに運命の出会いだった。
少女時代の私には、それほど夢中になる歌手はいなかった。
とあるアイドルグループ(括りではそうなるのかな?)の絶頂期で、アイドルでは一人勝ちみたいな頃。
ノリも良く馴染みやすい音楽で、私もそちらに流された。でも、胸を張って好きという感じではない。
アラフィフに片足を突っ込んだ私は、これまでの長い年月に多くの音楽を耳にしてきた。
興味を持って聴いたものや、街やテレビ、ラジオから流れてきて、勝手に私の中を素通りしていったものなど、ジャンルを問わず様々。
ところが、2000年を迎えてからは、音楽が全く耳の奥に届かなくなった。
それはきっと、時代の変化とともに、私が受け付ける音楽ではなくなったからに他ならない。
良いとか悪いとかじゃない。
ただ、好みのものが無くなっただけ。
友達が貸してくれたシングルレコード。
風景写真がジャケットになっていて、とても綺麗でお洒落だった。
それは多分、私から頼んだのではなく、友達の方から「聴いてみて」と言って貸してくれたように思う。
記憶の限りでも、私はその歌手を知らなかったはずだから。
初めての出会いという印象が強かった。
帰宅し、ランドセルから早速レコードを取り出した。
何気なく針を落としたレコードが、私の心を瞬時にさらった。
衝撃が走った。
まだ12歳。
音楽ではなくても、そんな経験は初めて。
人生に影響という彩りを与えるほどの、好きな音楽の方向性を決めた出会い。
子供すぎて歌詞を全て理解するには難しかったが、繰り返す聴くほどに、じんわりと伝わってくる。
歌声は勿論のこと、歌詞と曲調のバランス、世界観が素晴らしくて、聴いた瞬間からその歌手の虜になった。
(作詞家、作曲家は、今でも私が尊敬する方たち。別の歌手に提供した楽曲も、そうとは知らずに自然と惹かれていたくらい、彼らの世界観に染まっていた)
目の前にフワリと、歌詞にある情景が浮かぶようだった。
心理描写、比喩がとても美しく、素敵に感じたのだ。
歌としての印象も同じくで、透明感があり、爽やかで青いビー玉のような海の色を連想し、大人の風が吹くような…。
私は何故、この時まで気付かなかったのだろう。
歌番組をよく見ていたはずなのに。見ていただけで、本気では聴いていなかったのか?
あんなにも沢山の、私を魅了する歌がCMでも流れていたのに。
素通りしてしまった時期を、心から本気で悔やんだ。私が本当に必要だったのは、アイドルではなかった…。
“一目惚れ” ならぬ “一聴き惚れ” をしてから、私は変わった。
学校帰りに友達と駄菓子屋に寄り、買い食いしていた小遣いを上手くやり繰りするようになる。
お年玉も必死に貯めた。
レコードやカセットテープを買うために。
シングル、アルバムなど全てを揃えるには、小学生には途方もない金額であったが、目標があるから頑張れた。
レコードも買ったが、カセットの方が手軽だったので、どちらかといえばカセット派の私。
頑張って買ったカセットを、コレクションケースに並べては、嬉しくて頬が緩む。
私だけの宝物だったから。眺めるだけでも幸せ、というのは決して大袈裟ではない。
当時は、シティポップスの時代。
「ザ・ベストテン」や「トップテン」、「夜のヒットスタジオ」などの歌番組全盛期だった。
それはもう、素晴らしい歌手がたくさんいて、贅沢な時代だったと思い返す。
あの時代に多感な時期を過ごせて幸せだった。
今、海外でシティポップスが評価されているのだとか。
「嬉しいな」と、密かに、勝手にほっこりしている。
私の好きな音楽は、あれから30年が経ってもブレない。
芯にはあのレコード、あの歌手がいる。
落ち込んだとき、苦しいとき、寂しいとき。
あの頃の音楽に支えられる。励まさる。癒される。
好きな音楽があるって、素晴らしい。
最後に… これだけは言おうかな。
イントロって大事だよね?![]()
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ちなみに――
人生で初めて買った(親にねだって買ってもらった)カセットテープは、寺尾聰さんの【Reflections】。
我ながら、なかなか渋い! 子供でこのチョイスとか、耳のセンスある。(自画自賛!)
それは、運命のレコードとの出会いよりも前のこと。
小学校2年生にして、私の音楽の嗜好は、もしかしたらその頃に確立されていたのかもしれない。
私も使っています! 鼻・喉が弱い方は是非~![]()
