ヒロと付き合って結婚するまで丸4年。
その間、一体何組の友人が結婚・再婚していっただろう?
いつも彼らに
『お前らはいつ結婚すんのや?』
って聞かれて私は困った。
ヒロはいつも苦笑いをしてかぐらかすか、トイレに逃げ込んだ。
誰が見てもヒロに結婚の意志はないように見えた。
そりゃ、そうだろう。
まだヒロは離婚が成立していなかったのだから。
私もどうしてもヒロと結婚したいわけではなかったが、何年も
辛い思いをさせられて1円ももらわずに別れるのはイヤだった。
でも今の状態でヒロと別れたって慰謝料もない。
ヒロが死んでしまっても私には1円も入ってこない。
それより何より、今までさんざん苦労して嫌な思いさせられて
きたのだから、気持ちの上でも元を取り返したいっていう思い
でいっぱいだった。
そう、私はこの時はまだ結婚さえすればヒロも変わり、幸せにな
れるって思い込んでいた。