引っ越す日が近づいて来た。

俺は、今の家が好きじゃない。

管理会社が悪徳業者っぽいし、
キッチンが使えないから。

それで、
更新月がくる二ヶ月前、俺は退去の意思を伝えた。

それから物件を探して、
保証人について親に相談しに行った。

でも親は2人とも、生活保護だ。

保証人にはなれない。

親父はアル中、母はとっくに社会人を卒業し、専業主婦をしながら働いていたが、腰を悪くして働けなくなった。

父は、人間関係を作るのが下手くそだった。

俺もだけど。

今日、叔父さんに保証人に頼む事にした。

俺は、自信がなくて、断られるんじゃないかって不安になって、

携帯電話をデスクにおいてなんて言おうか考えた。

引っ越したいんです。

でも親が、アレなんで。。。


なんて言おう。
断られたらどうしよう。

そしたらまた探すしかないと思った。

俺は電話した。

叔父さんに保証人の話をする旨は、
今日おせっかいな母が、叔母に話してくれていた。

叔父さんは、明るい声で

『引っ越すの?いいよいいよ、どうすればいいんだい?』

と聞いてくれた。

俺がどれだけ嬉しかったか。

こんな俺を信用してくれるなんて。
こんな俺でも、親族として認めてくれるなんて。

ホントにホントに、嬉しくて。

俺は、親父の保証人にはなりたくない。そう思ってる。

俺は、自分にも自信がなくて。。
その理由は分からなくて。。
いや、いつか自分もそうなるんじゃないかって思うと怖くて、怖くて。。

そんでいつも普通にすらできていない自分が嫌いで、だから、いつもビクビクしてて。。

だからホントに嬉しかった。

いつか俺も、
なれるかな。
こんな風に、人に元気を与えられる力のある人間に、なれるかな。

財力も人脈もあって、
人を大切にできる人間に、なれるかな。

少しでも近づけるように頑張るんだ。





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