俺の親父はアル中だ。アル中になる位だから、やっぱり社会で失敗した。建設の自営業で、もう10年くらい定まった給料をもらっていないし、貰ったとしても、家に入れることはない。
DVは日常茶飯事で、ひどい時にはマナいたに包丁をたたきつけていた。それも自分の友人の前で。
そんな親父に対して憎しみを抱きはじめたのは高校の頃。親父に育てられた俺は、人間不信というか、極端に傷つけられるのを恐れる人間になっていた。でも中学までと違って、高校に入って、自分がどれだけ未熟な男かを知ると同時に、軽く虐められた。親父をみていてやだなと思ってた理由と同じような理由で虐められた。その頃の親父の口癖は[調子に乗るなよ]俺は高校で、同じ事を言われた。きっと親父も、こんな風に言われて、それを俺たち子供に、腹いせに言ってるんだろうと思った。
母さんは何故別れないのか不思議だった。親父は誰も庇ってくれなかった。俺が窃盗をした時。弟が窃盗をした時。怒鳴り散らして、警察に突き出すだけだった。コンビニの店長は、まだ若いから警察に突き出す必要はないと言ってくれた。それにもかかわらず、父は警察所まで俺達を連れていった。まさに自主的に。俺たちからすれば、何も与えてくれないから、盗んだまでだ。確かにそこにはスリルもあったが。連れていかれた時は悲しかった。どこかで父を信じていたからだ。
当たり前に子供の罪を許さず、自分は酒を呑んで暴力をふるい、正義ヅラしている。親父が1番自分勝手で、愛に飢えて、その飢餓感故に俺達を傷つけたんだろう。子供のまま大人になった大人は、簡単に人を傷つける。そして俺の憎しみは、年々高まっていった。そう、

今日までは。

俺が今日リセットしてしまった理由は、そんな親父を許そうと決めたからだ。潜在意識に染み付いた憎しみというのは、俺の心と神経を蝕み、人間関係にヒビを入れる。それは前から気付いていた。気付いていても手放せなかった。憎しみを手放せば、捨てられた惨めな自分だけが残るからだ。
でも、惨めな自分を受け入れて、他の人に愛を求めようと決めた。そして、愛について調べてたら、ある女性のブログを見つけた。そこには愛のあるSEXについてかかれていた。父を許して、惨めな自分を受け入れた俺には、耐えられなかった。欲しかった。寂しかった。人肌も、愛のささやきも欲しかった。でも今日はオナニーしかなかった。それでも、今はいい気分だ。憎しみにしがみ付くのはもう辞めて、惨めな自分から新しく、もう一度スタートだ。

不思議なことに、憎しみにばかり気を取られていたさっきまでより、愛のある人間になれた気がする。何倍か気が楽だ。さて、これで黒の告白は終わり。告白は終わったから、これからは黒じゃない。俺は、赤を目指す!!思ったより、世界は簡単に変わる。憎しみという感情は力を奪い去るし、へばり付くから、モノの見方まで変えてしまうんだと思う。取り去ることができれば、モノの見方も変わる。だが、怒りが悪いわけじゃない。怒りを示す相手は、考えなきゃダメだってことだ。バカに付ける薬はないのだから、自分は賢く、怒りを示すべき相手を見極めなきゃいけない。きっと怒りを示すべき相手は、愛を示すべき相手だろう。愛や友情に、どれだけ報いることができるようになるだろう。いや、報いることのできる男にならなきゃな。ま、気長に頑張ろw友達だけは皆いい奴でよかったw





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