<読んだ本> 『この年齢(とし)だった!』(酒井順子)



世に”偉人”と言われる有名な女性たちの転機が何歳のときだったか、という点に注目して書かれた本ではあるけど、それぞれの人物のそれぞれの人生を、短いページ数でありながら、きちんと描いてあるのがよかった。




”はじめに”にあるように、ここに挙げられてる女性たち(=何かを成し遂げた人たち)は皆、転機を上手く利用している。




「荒波を乗りこなすことができずに呑み込まれたとしても、彼女達は必ず浮かび上がってきます。荒波に呑み込まれたからこそ、そこで浮かび上がる術を覚えた、と言いましょうか。それは、適当に波を乗りこなす技術よりも、人生においてはずっと大きな財産となる。」




そして、そのうちに”自分なりの物差し”を完成させることができる(酒井さんは「自分なりの物差しというのは、生まれた時に与えられるものではありません。自分で作っていくのです。」と書いていて、ホントにそのとおりだと思う)。




その完成するときこそが”転機”なのだそう。




人生経験を積むにしたがって少しずつ”物差し”を仕上げていくタイプの人もあるだろうけど、私もはっきりとした”転機”といえる年齢がある。




ただ、それでもやはり過去の積み重ねがあってのことだから、大波をかぶりまくって勢いよく水をいっぱい吸い込みながら(`∀´)、それでもしぶとく浮き上がってきたご褒美だなぁ♪♪と思っている。




だから、私は過去のどこにも戻りたいと思わない。せっかく”物差し”をしっかり作れたんだから、この先にどんなことが待ってるか!?のほうに興味があるもん(≧▽≦)




この本で、いろんな形の”荒波”や”普通の人の人生よりも強い光と深い闇”を疑似体験して、自分の「ずっと大きな財産」を活かしていかなきゃなぁ( ̄▽+ ̄*)と思った。




お楽しみはこれからだ!( ̄▽+ ̄*)!(笑)