子どもの頃から、本が傍にないと落ちつかない生活をしてきました(性格的なモンダイもあり。笑)。


図書館で借りたり本屋さんで買ったりする本たちの記録を残してみよう、と思いたち、このブログを始めました。本の紹介というよりは、その本にまつわる私の雑感記録になりそうですが……(笑)



返却日が間近に迫る中、やっと読み終えたのが『金米糖の降るところ』(江國香織)。


江國さんの小説の舞台や設定・登場人物の行動などは、平凡な自分の環境とはまったく違うのですが、体温を感じられる描写というのか、心の動きを丁寧に描いてあるので、「もしもこんな立場になったら、ひょっとしたら自分も同じように(ある意味不道徳なことも)するかもしれないなぁ」と共感して読んでしまいます。


この小説も、あらすじだけ書いたら低俗なオハナシになりそうだけど(ごめんなさい)、「結局、生きていくって『清濁併せ呑む』なんだもんねぇ」みたいに納得して読み終えました。


他人とつながって生きていくには、綺麗事だけでは済まない部分があるから。


実生活ではこの本のようなこと(どろどろ)はできないけど、でもだからといってただボンヤリ暮らしていくのは時間がもったいない。

少しでも充実した日々を過ごしたいなぁ、と思うのでした。