こんにちは。Bibakoです。


この間、シンガポールの子供達の勉強に対するモチベート的なことでブログ記事を書いた。その結論的な話として、『何故?シンガポールの子供達は、幼い頃から、勉強を頑張るのか?』と聞くと『稼げる大人』になるためだった。


日本の子供達は、親に守られすぎているので、幼い時から、自分が自立するイメージは持てない。
また、親離れも子離れもできない『くっつき親子』が世の中に多すぎるし、そんなくっつき親子は、高額所得者の家ほど多い。

つまり、親が生半可財力があるので、子供をお金でなんとでもする。


これは、シンガポールでも同じだ。シンガポールでは、お金持ちの家の子供ほど、幼いうちから、とことん勉強しなくても、将来的な事は、全て、親が絵を描いており、特に、子供にプレッシャー的に『稼げる大人』になる事を洗脳しなくても良い。

でも、うちのような一般家庭の子供は、親が子供を導き、学歴社会に対応できるように、指導しなければならない。



普通の日本人母が、それをやる為の苦労は、生半可なものでは無い。



今だから言えるが、日本の教育の頭は捨てなければできない。甘えた事は言ってられない!全国民『中学受験必須!』更には、その後も進学に関わる事は『受験有りき!』シンガポールの学校は、子供の学校の成績全てなのだ!スポーツやアート、音楽に長けていても、シンガポールには、それ関係の仕事がかなり少ない。お金稼げない。

だから、『芸能人』や『スポーツ選手』つまり、俳優や歌手、ダンサー、プロのスポーツ選手などに憧れるシンガポール自分の子供や若者は、かなり少ない。日本人や韓国人は、芸能人を目指す学校まであるので、そんな物をシンガポールで開校しても、まず、生徒は集まらないだろうと思う。




シンガポールの一般家庭の子供には、勉強しか、将来の自分の身を助ける方法が見出せないのだ!



なっ、なんだって? あたし、シンガポールでは生きていけないかも…。勉強嫌いだしぃ…





シンガポールの教育は『早期教育』『受験戦争』『学歴社会』という中『東大合格』を目指すが如く、親が真剣に子供の将来を考えるなら、我が子を幼いうちから、勉強のレールに乗せなければならない。それは、早ければ早いほどいい。


しかも、これは、我が子の乗り遅れは許されない。1番遅くても、小学6年生までに、子供に、シンガポール社会の現実的なところが、見えるように、親は子供を導く必要があるのだ!


あのニャ〜、そんな子供に、社会の現実なんて見えるわけニャいじゃん!


だけど、シンガポールでは、親はそれをしなければ、子供の明るい未来はないのだ!



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日本も、学歴社会である事は間違いない。だから、現在でも、親は子供に大学行けという家が多い。しかも、大卒であれば、どこの大学であっても、将来、会社に就職した時には、給料待遇は同じである。その後の出世の分かれ道としては、学力が高い大学の方が有利だというだけだ!


でも、シンガポールの社会は違う!はじめから、どこの大学卒なのか?みられる。シンガポール国内以外の学校では、まず、面接までに書類選考で蹴られる場合も多い。また、面接までこぎつけても、その会社を希望する別の人が、シンガポールの大学卒業だと、そちらが採用される方が確率が高くなる。

例えば、日本で最高の東大卒業なら、まだ、面接してもらえて、その後、採用されるチャンスはある。でも、そこに、シンガポール国内の大学の人がいると、東大でも蹴られる可能性は高いというわけだ。就職希望者が、もし日本の大学だと、シンガポールでの新卒者の就職は、東大以外だと問題外というわけである。


大卒といっても、シンガポール国内にある、四つの大学以外の大学は、シンガポール人の会社の採用担当者には、世界のトップクラスの大学、ハーバード大学やオックスフォード大学などでなければ、東大でも見向きもされない。


うちの娘は、そこの理解が私に足りなかったため、実際のシンガポールでの就職活動のときに、涙した。それは、ブログに書いた事がある。

シンガポールのローカル学校では、学校の成績が全て!お母さん、どうやって乗り越えるつもりですか?
https://ameblo.jp/bibako2620/entry-12460748796.html




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シンガポールの四つの大学に入学させるためには、シンガポール国内、つまり全国レベルで、同じ学年の子供の中で、トップから35%以内に食い込めなければ、その門戸は閉じられる。それだけではない。

そこに食い込めても、私のように親がシンガポールの学歴社会の実態が把握できなければ、子供は、海外の高いランクの学校を卒業していても、シンガポールでは、就職活動のときに通用しないのだ。



ところが、日本の大学というのは、そのレベルもピンキリというから救われる。それに、どこの大学を出ても、日本社会では『大卒』として、社会の扱いは変わらない。


シンガポールのように、国内の四つの大学が優先されるような感じではない。
シンガポールの四つの大学の1番ランクが高い大学は、NUS(シンガポール大学)これは、東大よりもランクが高い。1番下のランクの大学でも、日本の早慶大学よりもランクが高い。



つまり、シンガポールで、我が子を大学に入学させたければ、偏差値70以上の学力がある子供に仕上げなければならないのだ!



これが、日本の親が、子供を大学に行かせるだけでいいのと、全く違うところなのだ!



だから、親の姿勢も変わるし、親が子供の将来に焦点があたっている家の子供ほど、子供達は、小学校から、詰め込んで勉強をするのだ。

私も、子供が小さな頃から勉強させたいと思っていたわけでない。普通に日本人の母親としして、日本人頭で、教育の在り方を考えていた。
でも、その考えは、我が子が幼稚園のときに変わった。日本人頭を捨てて、シンガポールの教育に則り子供を教育する事にした。

その結果は、2人の子供は、一応、ギリギリでも、トップから35%以内の学力の保持者となった。その後どうなってるのか?も、私のブログに書いてある。

ご興味がある方々は、私のブログの息子や娘に関する記事や、シンガポールの教育を書いた記事を読んでもらえると、理解できると思う。



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私は、このブログの中でも記事になさっている親御さん達、例えば、有名私立小学校の『お受験』『中学受験』など、小さな子供の受験をさせたい親御さん達の苦労は共有できる。でも、私にとっては、それでも、まだ、楽な方だと思える。

私は、自分が大した学歴でない。極々、日本の中では、普通の学歴だ。

そんな人が、我が子は『東大合格』を必須とされているような、シンガポールの社会の中で、我が子をそのように導くことは、本当に大変なのである。

私は、それをした!ただ、子供達は、私が考えていた通りにはならなかったが、子供達は2人とも『稼げる大人』に成長させた。それは、間違いない。

だから、私の子供への導きは、自己満足であっても、シンガポールに於いては『成功』したと、胸を張って言える。



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現代の日本では、『猫も杓子も四年大学』という社会であるかもしれない。


親が財力があると、子供の大学進学は、子供が勉強嫌いであっても、日本ではなんとでもなる。それは、大学のランクもピンキリだからだ。

しかも、大学のランクは、就職のときの待遇には関係ない。それが関係するのは、大抵の場合は、就職後の出世に関する事だ。


そうすると、親の責任と考えると、日本人の親は、子供を大学に入学させると、終わった感であると思う。



シンガポールは違う!




我が子を大学に入学させること自体、難しいのだ。シンガポールは、国民全体で考えても、『猫も杓子も大卒』という社会でもなく、シンガポール国民の大卒者は、海外の大学を含めても、まだ、その数は、35〜40%ほどであるらしい。


そこが、日本の学歴社会よりも、シンガポールの学歴社会の方が、厳しい現実があるのだ!


でも、私は思う。シンガポールでも、日本と同じように、学歴は高くても、社会の中では、役立たずのEQが悪い人間は、たくさんいる。
また、シンガポール大学(NUS)卒業だからと、必ず、社会のエリートになれるのか?というと、そうではない。

そこは、人間は平等だと言える。これは、うちのの息子の例でみてもらえると思う。これも、ブログに書いた。

クラスでビリから3番目、勉強ができるようになるまでの道。Part 2
https://ameblo.jp/bibako2620/entry-12461372966.html




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私には、自分は日本人の母であり、我が子は、シンガポール人であるというストレスもあった。
私は、日本人の考え方や日本の社会、日本の教育の良さを知っている。また、日本の嫌な部分も知っている。

でも、トータルで考えても、私は日本の方が好きなのだ。だから、日本人頭を捨てて、子供を育てることには、自分の中には、大きなストレスもあり、今でも、大人になった子供達とは、私の心の中の悩みは共有できないという、自分にとっては、悲しい現実を自分で作ってしまった。

物の考え方が、2人の子供達は、シンガポール人頭であるからだ。

これも、もちろん、私が我が子にしてきた事である。我が子は、シンガポール人として、シンガポール社会に対応できるように育てたからだ。


私は、日本人の特にお母さん、ハーフのお子さんをお持ちなら、我が子の将来のステージを考えて、お子さん達の教育の在り方は考えるべきだと思う。

また、日本人のお母さん達は、日本の中でも、シンガポールでも、我が子の目先の英語や中国語などの事ばかり念頭に入れて子供を導くやり方は、最終的に、子供の未来を暗くする事もあるのだ!


教育は、子供がその国で生きていく糧である。この事が理解できない親は、日本人には多い。


一概には言えないが、大筋で、お子さんが、日本の教育を受けたなら、その将来は日本。海外の教育を受けたなら、その将来はその海外の国という考えで、子供の教育の在り方を考える方が、賢い親ではないか?と私は思う。



When considering the education of a child, it is preferable for a parent to lead the child, considering the state of society in the country.🇸🇬🇯🇵🇸🇬🇯🇵 子供の教育を考えるとき、親はその国の社会の在り方を考えて、子供を導く事が好ましい。