国立大学附属小学校で働き始めて、はや5か月

大学を卒業し、会計年度職員として国立大学の附属小学校で働き始めて、はや5か月。

以前、公立中学校でSSS(スクール・サポート・スタッフ。又は、教員業務支援員。)を経験したが、同じSSSでも、小学校と中学校ではずいぶん違うものだと感じている。

今回は、5か月間働いてみて感じたことを、少し書いてみようと思う。

採用面接からして違った

まず、採用面接から違った。

以前勤めていた区立中学校の場合、面接をしてくれたのは区役所の職員が6名だった。

ところが、今回の附属小学校では、校長先生、副校長先生、それに事務係長の3人。

「学校そのものが採用する」という感じが強く、最初から少し雰囲気が違っていた。

採用の連絡もメールだった。

区立のときのような、いかにも役所らしい堅い採用通知が届くわけでもない。

大学の附属学校だからなのか、大学組織の一部だからなのか、このあたりにも違いを感じた。

「職員室」が想像していたものと違う

勤務を始めて最初に驚いたのが、職員室。

これまでイメージしていた職員室というのは、先生方の机がずらっと並んでいて、先生たちがそこで仕事をしているというものだった。(附属中学はこのタイプ)

ところが、ここはちょっと違う。

職員室の中には丸テーブルが4つほどあり、そのうち3つが低学年、中学年、高学年というように分かれて配置されている。

そして、担任の先生たちは、普段は自分の教室にいることが多い。

そのため、用事がある時だけ来る。と言う感じで、殆どの先生とは会う事も少ない。

私が職員室にいるときには、教務の主幹と私の二人だけ、ということも珍しくない。

「これが学校の職員室なのか?」

最初は、ちょっと不思議な感じがした。

校長先生も毎日いるわけではない

もう一つ、公立学校との違いを感じたのが校長先生。

附属学校の校長先生は大学の教授も兼ねているらしく、毎日学校に来るわけではない。

そのため、学校の日常的な運営については、副校長先生が中心になって行っている。

公立学校とはまた違った、大学附属学校ならではの組織のあり方なのだろう。

「附属の子どもは、みんな優秀」というイメージ

実際に勤務する前は、「附属の子どもたちは、みんな頭が良くて、行儀も素晴らしいのだろう」と勝手に思っていた。

聞くところによると、入学前には面接の練習を何時間もやり、そのための塾まであるという。

「そこまでしないと合格できないのか」と驚いたものだ。

主観に聞いてみると、「うちの学校は、そういう子は入れない。」と言っていたが、実際はどうなんでしょう。

そして入学式。

新入生の態度は、確かに立派だった。

先生が「わかりましたか」と問いかけると、子どもたちが一斉に、

「はい!」

と大きな声で答える。

「いやあ、さすが附属だな」

と感心したものだ。

ところが、5か月働いてみると……

ところが、1学期を終えた今の感想は、少し違う。

もちろん、附属学校ならではの特徴はある。

しかし、

「附属だから、子どもたちがみんな特別に賢い」というわけではない。

これが、5か月働いてみて感じたことだ。

附属といえど、いじめはある。

結構、問題を起こす子もいる。

子ども同士のトラブルもある。

つまり、子どもたちの世界という意味では、公立の小学校とそれほど変わらないのではないか。

入学式で見せていた「はい!」という立派な返事だけを見て、「さすが附属の子どもたちだ」と思っていた自分が、少し可笑しくなった。

子どもは、どこに行っても子どもだな。

ただし、総じて優秀。将来の夢も、医者や弁護士と書く子も多く、警察官僚って見た時には驚いた。普通は警察官だと思うが、官僚とするところが凄い。

一番違うと感じたのは、保護者の熱量

では、公立と附属で一番違うと感じたのは何か。

私が感じたのは、保護者の学校行事に対する熱量だ。

学校行事への参加はもちろん、コーラス部やハンドベル部など、保護者が参加する活動もある。

ほかにも、学校の活動に積極的に関わっている保護者が多い。

職員室にも、ほとんど毎日のように保護者が顔を出す。

「学校を先生に任せておく」というより、「自分たちも学校を一緒につくっていく」という意識が強いように感じる。

もちろん、これは5か月勤務した私の個人的な印象にすぎない。

それでも、公立中学校でSSSをしていた頃との違いとして、かなり強く感じているところだ。

仕事は難しくない。でも、忙しい

SSSとしての仕事そのものは、それほど難しいことをしているわけではない。

授業の準備を手伝ったり、資料を整理したり、先生方のお手伝いをしたり、学校内のさまざまな雑務を担当したり。

特別な専門知識が必要な仕事ばかりではない。

教育大学の附属なので? 先生の児童教育研究が盛んだ。児童が書いた授業の感想をパソコンに文字入力を依頼されることもあるが、字が読めなく、難儀した。

ただ、中学校と比べると、格段に忙しい。

小学校は、とにかく子どもたちの動きが多い。

先生方も忙しい。

そして、学校全体が常に動いている感じがする。

中学校と小学校では、同じ「学校」でも、こんなに違うのかと思った。

それでも、夏休みは子どもたちと一緒

そんな忙しい毎日だが、会計年度職員の良いところは、子どもたちと同じように学校の休業期間があること。

夏休みに入り、私も少しのんびりしている。と言うか暇を持て余してる。

30年ぶりの海に行ったりして、久しぶりに夏休みらしい時間を満喫している。

大学を卒業して、今度は大学の附属小学校で働くことになるとは、数年前の自分には想像もできなかった。

 

まだ勤務して5か月。

これから秋、冬と過ごしていく中で、また新しい発見があるかもしれない。

「附属小学校って、こんなところだったのか」

そんな発見を楽しみながら、もうしばらく、この仕事を続けてみようと思っている。

 

そして、勉強もまたしたくなってきた。