いつも登っている久松山は表面を樹木に覆われ、ちょうどこのGWの季節の前後で緑が一新して見ごろになる。
ところが1箇所、南面中腹に岩が平面的に露出しているところがあり、今の職場に来て以来、ずっと「あそこはどんなふうになっているんだろう?」って気になっていた。
ということで、今年のゴールデンウィークの一大イベントとしてこの岩場に行ってみることにした。
ネットで調べてみると、5合目の祠から南方面に等高線沿いに進んで岩場の上部に出たという方を見つけることができたのだが、同じコースでは面白くないなと言う事で、今回は岩場の真下あたりからまっすぐ上に登ってみる事とした。
まずは西高の玄関を横目に登り始め、天球丸の下を右に進んで、どん詰まりの城垣の南端を登る。そしてオリエンテーリングのQ番ポストを右に折れて等高線に沿って150m程行ったところで、左向け左して山頂方向に向かった。
なんとなく人の手は入っている感じがしなくはないのだが、気分は探検っぽくなってきた。一応軍手代わりに野球のバッティンググローブを持ってきたのだが、これをつけて四つんばいで登らなければならないほど傾斜がきつくなっていった。
そして左向け左してから20分、落ち葉で滑りやすい足元のため進むのに時間を要してしまったが、およそ70~80mほど登って目的の岩肌に到達した。
1枚目が下から見上げたところ、2枚目が西端部から見たところ。
この岩はどうやら一枚岩のようで、それほど風化が見られない。周囲に比べて半径15m程のこの部分だけ根を張る隙間がないためか植物がほとんどない。岩には直線的な条線・亀裂が見えるのだが、へき開とも少し違う感じ。この線の部分は「微妙に隙間があってそこから白っぽいものが染み出て固まっている」ようにみえる。実際には微妙な隙間はないのだが、なんとなく例えるならばオレオの2枚のクッキーの間にみっちり縁まで白いクリームがあるような感じといえばよいだろうか?
目を近づけてよく見ても粒っぽいものは見られず、灰色からややピンクがかかった火山岩の塊のように見える。
もう少し石に対する知識があったらなぁ。
帰りは、その岩の部分を西側に向かって進み、いつもの登山道へ向かった。
岩部では途中で少し滑ってチノパンの右ひざあたりを擦って穴を開けてしまった。本当は滑りやすい岩部ではなくその下縁を行きたかったのだが、岩にはいいぐあいに手と足を引っ掛ける良いルートができていてそこを進んだ。
あと少しで登山道というところで、沢があった。先の岩部と同じような岩が露出して、その凹部がさわになっているのだ。登山道8合目あたりで目と鼻の先に見える沢とつながっているんだろうか。
この沢、幅2mほどしかないのだが、積もった葉と岩肌が濡れており滑って進むことができない。4m程上なら渡れそうな所もあるのだが、そこまで登るのが困難なくらい葉が積もっている。やむなく四つんばいで1m程手足を伸ばして沢をまたいだが、そこでルートが途切れてしまい、体重を預けようとした木の枝は腐れていたためポッキリおれて一緒に沢を滑り出した。
滑落を覚悟したが、何とか50cm位落ちたところで止まった・・・ふう、命拾いした感じ。
沢を越えるとすぐに登山道だ。3合目すぐ下のところに出られたので、少し足を伸ばし3合目の看板まで到達してから下山。
思っていたより大冒険だった。ここ25年くらいで一番の物理的な冒険・探検だったかもしれないな。

